2月16日の米国マーケットサマリー:株高・国債安、議事録受け

ニューヨークの為替・株式・ 債券・商品相場は次の通り。(表はNY午後4時現在)

為替 スポット価格 前営業日 ユーロ/ドル 1.3569 1.3487 ドル/円 83.64 83.77 ユーロ/円 113.49 112.99

株 終値 (暫定値) 前営業日比 変化率 ダウ工業株30種 12,288.17 +61.53 +.5% S&P500種 1,336.32 +8.31 +.6% ナスダック総合指数 2,825.56 +21.21 +.8%

債券 直近利回り 前営業日比 米国債2年物 .83% +.01 米国債10年物 3.62% +.01 米国債30年物 4.67% +.01

商品 (中心限月) 終値 前営業日比 変化率 COMEX金(ドル/オンス) 1,375.10 +1.00 +.07% 原油先物 (ドル/バレル) 85.00 +.68 +.81%

◎外国為替市場

ニューヨーク外国為替市場では、ドルが主要通貨の大半に対して 下落。朝方発表された米住宅着工件数が予想を上回ったほか、鉱工業 生産で製造業の生産が伸びを示したことが材料視され、高利回り資産 への需要が強まった。

英ポンドは主要通貨のすべてに対して下落。イングランド銀行 (英中銀)のキング総裁がインフレ率は年内にピークに達し、2012 年には低下するとの見解を述べたことから、利上げ観測が後退した。 スイス・フランは対ドルで上昇。イスラエルによると、イランの砲 艦2隻が16日にスエズ運河を航行する計画で、イスラエルはこれ を「挑発的行為」と非難した。この日の株価は上昇した。

マニュファクチャラーズ&トレーダーズ・トラスト(ニューヨ ーク州バッファロー)のブライアン・テーラー氏は「市場はこの日 発表された経済統計を好感しているようだ。株式相場とユーロは上昇 するだろう」と述べ、「市場参加者は少しだけリスクを取りたがって いる」と続けた。

ニューヨーク時間午後3時34分現在、ドルは対ユーロで

0.6%下げて1ユーロ=1.3562ドル。円は対ドルで0.1%上昇し て1ドル=83円65銭。前日は83円77銭。円は対ユーロで

0.4%下げて1ユーロ=113円44銭。一時は113円64銭と、1 月28日以来の安値まで売り込まれる場面もあった。

◎米国株式市場

米株式相場は上昇。好調な企業決算や買収のほか、米連邦公開市 場委員会(FOMC)の議事録で成長率予測が上方修正されたことが 手掛かりとなった。

デルは12%高と2008年12月以降で最大の上げ。利益がアナ リスト予想を上回ったことが好感された。農業機械メーカーのディー アは過去最高値に上昇。通期の利益見通しの上方修正に反応した。バ イオ医薬品開発のジェンザイムも高い。フランスの製薬会社サノフ ィ・アベンティスは、ジェンザイムを買収することで合意した。ファ ミリー・ダラー・ストアーズは大幅高。資産家ネルソン・ペルツ氏が 最大76億ドルでの買収を提案した。

ニューヨーク時間午後4時過ぎの暫定値では、S&P500種株価 指数は前日比0.6%高の1336.32。ダウ工業株30種平均は

61.53ドル(0.5%)上げて12288.17ドル。

ルーミス・セイレスのシニア株式ストラテジスト、リチャード・ スキャッグス氏は、「景気に対するFOMCのより楽観的な見方は、 主要な米企業の業績にも裏付けられている」と指摘。「率直に言って、 ここ数四半期で見られている改善にFOMCが留意したことは評価で きる」と続けた。

◎米国債市場

米国債相場は下落。米連邦準備制度理事会(FRB)がこの日公 表した連邦公開市場委員会(FOMC、1月25-26日開催)の議事 録で、当局者らが景気回復は「安定感が増している」と判断したこと が明らかになった。同会合では6000億ドルの米国債購入計画の継続 を決定している。

10年債利回りは4営業日ぶりに上昇。議事録によると、メンバ ーらは米経済に対して楽観的な見方を強めたものの、雇用の伸びにつ いては引き続き満足していないとの認識を示した。国債相場はこれよ り先、上昇していた。イスラエルの外相が、イランの砲艦がスエズ運 河を通ってシリアに航行する計画だと述べ、「挑発的行為」と非難し たことを背景に、国債への逃避需要が再び強まった。この日発表の米 経済指標では、1月の住宅着工件数が予想以上の伸びを示したほか、 生産者物価指数は7カ月連続の上昇となり、経済成長やインフレが加 速しているとの観測が高まった。

モルガン・スタンレーの債券ストラテジスト、ケビン・フラナガ ン氏は、「雇用やインフレに関するFOMCの見方はあまり変わって いないものの、当局の景気見通し改善が市場の注目を集め、国債がや や値下がりした」と指摘。「市場はFOMCの出口戦略の時期を推し 測ろうとしているため、改善についての言及は何であれ目を引く」と 述べた。

BGキャンター・マーケット・データによると、ニューヨーク時 間午後2時23分現在、10年債利回りは前日比3ベーシスポイント (bp、1bp=0.01%)上昇の3.64%。同年債(表面利率

3.625%、2021年2月償還)価格は8/32下げて99 28/32。

2年債利回りは4bp上昇の0.86%。前日は一時0.88%と、 昨年5月13日以来の高水準を付けた。

◎金先物市場

ニューヨーク金先物相場は続伸。ほぼ5週間ぶりの高値をつけた。 インフレ加速でヘッジ目的の需要が増えるとの思惑から買いが続いた。

米国の生産者物価指数(PPI)は7カ月連続での上昇となり、 インドの1月のPPIは8.2%上昇した。イングランド銀行(英中 央銀行)はインフレ率が今年4.4%前後でピークに達するとの見通 しを示した。これは同中銀のインフレ目標の2倍以上。

アルタベスト・ワールドワイド・トレーディングのアナリスト、 ジェフ・プリチャード氏は「インフレ懸念は引き続き金相場を支え、 年末までに新たな高値に押し上げるだろう」と述べた。

ニューヨーク商業取引所(NYMEX)COMEX部門の金先 物4月限は前日比1ドル高の1オンス=1375.10ドルで終了した。 一時は1382.70ドルと、1月13日以来の高値をつけた。最高値は 昨年12月7日につけた1432.50ドル。

◎原油先物市場

ニューヨーク原油先物相場は反発。イランの砲艦2隻がスエズ運 河を通ってシリアに向かう予定であるとのイスラエル外相発言をきっ かけに、中東の石油供給に障害が起きるとの懸念が高まった。

イスラエルのリーベルマン外相は、16日夜に予想されているイ ラン砲艦航行を「挑発行為」だと非難した。5日前にはエジプトのム バラク大統領が辞任。AP通信によれば、リビアではこの日、カダフ ィ大佐を非難する初の抗議活動が行われ、バーレーンやイエメンでも 反政府集会やデモが繰り広げられた。

PFGベストの調査部門バイスプレジデント、フィル・フリン氏 (シカゴ在勤)は、「中東起因のリスクプレミアムに最新の材料が加 わった」と指摘。「イランがスエズ運河に砲艦2隻を送り込んでいる というニュースに反射的な反応があった」と述べた。

ニューヨーク商業取引所(NYMEX)の原油先物3月限は前日 比67セント(0.79%)高の1バレル=84.99ドルで終了。過去1 年間では10%の値上がり。

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