イスラエル外相:イラン砲艦がスエズ運河航行へ-挑発行為と非難

イスラエルのリーベルマン外相 は、イランの砲艦2隻が16日夜に、エジプトのスエズ運河を通って シリアに航行する計画だと述べ、挑発的行為だと非難した。

この報道を受けて、ニューヨーク市場ではガソリンと暖房油が上 昇した。中東・北アフリカでは、エジプトのムバラク大統領が辞任を 表明。バーレーンとイランで14日以降、反政府デモが行われるなど 混乱が各地に広がっている。イスラエル指導部は、イランが政治・社 会の移行期に付け込んでいる可能性があるとの懸念を表明している。

イスラエルのバル・イラン大学のゲラルド・スタインバーグ教授 (政治学)は電話インタビューで、「イランは国内のデモから注意を そらそうとしている。軍事衝突は常にその格好の手段だ」と分析。 「エジプトで起きている体制変革を受け、イスラエルとエジプト、米 国を試している」との見方を示した。

スエズ運河当局の交通担当責任者、アハメド・エル・マナクリー 氏は電話取材に対し、イランの砲艦は16日に1隻も運河を通過して いないと述べた。また、イラン砲艦が通過を予定しているとの連絡も 受けていないと説明した。同氏によれば、スエズ運河を航行する軍の 艦船は、まずエジプト国防省と外務省の許可を得る必要があるという。

イランの動きを注視

リーベルマン外相は同日エルサレムで行った米国のユダヤ系指導 者向けの講演で、「残念なことに、国際社会は度重なるイランの挑発 的行為に対応する用意があることを示していない」と指摘。「国際社 会は、イスラエルがこうした挑発をいつまでも無視するわけにはいか ないことを理解する必要がある」と述べた。

米国務省のクローリー報道官はワシントンで記者団に、「紅海に 2隻の船がある」とし、「その動きを注視する。われわれは常にイラ ンの行動に注意を払っている」と述べた。

イスラエルのバラク国防相は同日夜の声明で、同国軍がイラン砲 艦の動きを監視していると説明した。

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