仏ソシエテの10年10-12月:純利益が約4倍-ロシア部門が好転

フランスの銀行2位ソシエテ・ジ ェネラルの2010年10-12月(第4四半期)利益は前年同期の約4倍 に拡大した。ロシア部門の業績好転に加え、法人・投資銀行部門での評 価損が減少したことが寄与した。

同行が16日に電子メールで発表したところによると、純利益は8 億7400万ユーロ(約990億円)と前年同期の2億2100万ユーロから 増加。ブルームバーグが12人のアナリストを対象にまとめた予想平均 の8億6500万ユーロを上回った。

ソシエテは12年までに年間利益60億ユーロを達成するとの目標 を掲げており、フレデリック・ウデア最高経営責任者(CEO)はロシ アのリテール(小口金融)部門の収益改善に期待している。同部門は少 なくとも09年以降、利益が出ていなかった。評価損が信用危機時から 減少してきていることも、同目標の達成に向けた弾みとなっている。

ウデアCEOは発表文の中で、当行は今後もしっかりと計画に従 い、来年の利益目標を達成する決意だと指摘。同行の10年通期利益は 前年のほぼ6倍の39億2000万ユーロだった。

資産担保証券(ABS)などリスクの高い資産から生じた損失は、 昨年第4半期は1億6400万ユーロと前年同期の約16億ユーロを下回 った。通期では、ソシエテが計上したリスク資産に伴う評価損と引当金 は6億2500万ユーロと、最低でも7億ユーロに達するとしていた同行 見通しを下回った。

ロシア事業の好転

昨年第4四半期はロシアの消費者向け金融事業は1300万ユーロの 黒字だった。前年同期の数字は明らかにしていない。ロシアは、従業員 数では同行2位の市場。

ソシエテは10年の配当として1株当たり1.75ユーロを計画して いる。前年は0.25ユーロだった。また同行は、新たな自己資本規制の 順守に向け増資を行う必要はないとの立場を繰り返した。

法人・投資銀行部門の第4半期の損益は3億1100万ユーロの黒字 と、前年同期の5億6200万ユーロの赤字から改善した。リスクの高い 資産縮小に伴う損失が減ったことが寄与した。同部門の収入は倍以上と なる20億ユーロで、アナリスト予想の18億4000万ユーロを上回った。

フランス国内のリテール事業は53%増益の3億200万ユーロと、 アナリスト予想の3億600万ユーロとほぼ一致。海外リテール網は、 4%増益の1億400万ユーロ。

一方ソシエテは、エジプトの上場銀行2位ナシオナル・ソシエ テ・ジェネラル銀行を傘下に置いていることから、アナリストやエコノ ミストらからこのところ、エジプトの動乱によるリスクが恐らく最も高 い欧州の銀行と指摘されている。

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE