ECBクアデン氏:ユーロ圏インフレ見通しで慎重姿勢、下期に減速も

欧州中央銀行(ECB)の政策委 員会メンバー、クアデン・ベルギー中銀総裁は14日、ユーロ圏のイン フレ見通しについて非常に慎重だと述べる一方、物価圧力は今年7- 12月(下期)に弱まるとの見通しを示した。

クアデン総裁はブリュッセルでの記者会見で、「現在に至るまでイ ンフレ期待は正しく抑制されており、インフレは年後半に次第に減速 するとの感触を得ている」としながらも、「3月初めに公表される予測 を待っている段階であり、非常に慎重に発言せざるを得ない」と語っ た。発言内容の報道が16日に解禁された。

ECBのトリシェ総裁は3日、ユーロ圏のインフレ率がほぼ年内、 中銀の物価安定の目安である2%を上回る水準にとどまるとみられる 中にあっても、利上げを実施する緊急の必要性はないとの考えを示唆 した。ECBは昨年12月時点で、今年のインフレ率が平均約1.8%、 来年は1.5%になるとの見通しを示した。最新の予測は3月3日に公 表される。

クアデン総裁はECBの金融政策がなお「緩和的」だと発言。「E CBを含む多くの中銀が2008年半ば以降、金融機関への惜しみない流 動性供給を通じて金融市場の正常な機能回復を図る非標準的な措置を 採用しており、このことを考えればなおさらそう言える」と付け加え た。

クアデン氏は、ECBの国債購入プログラムについて、「これまで 必要であり、現時点でなお必要だが、ECBの恒久的な政策手段とみ なすべきではない」と指摘。「非標準的な措置は定義上、時限的なもの であり、金融市場の正常化に伴って段階的にやめる必要がある」との 見解を示した。

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