LNGタンカーの運搬レート:2倍に上昇か-需要拡大で供給過剰解消

液化天然ガス(LNG)の需要が 過去最高水準に達しつつある。これにより、10年間続いていたLNG 運搬船の供給過剰が解消され、運搬レートが2倍に上昇するとともにバ ミューダのゴラールLNGやベルギーのエクスマールなどの海運会社の 利益が少なくとも3倍に増加するとみられている。

英国や韓国などの国々が大気汚染抑制を目指すなか、LNG消費は

5.1%増加している。天然ガスの二酸化炭素排出量は石炭より約50%少 ない。2008年末以降、価格が30%下落していることもあって電力各社 はガス消費を増やしている。この間に石炭価格は52%、原油は約2倍 に上昇した。

石油タンカーや石炭運搬船の船主企業は用船レートが下落し採算が 取れなくなっているため運航速度を落としたり、運航を停止したりして いる。一方、LNG運搬船の運航速度は少なくとも08年以降で最も速 くなっている。パレート・セキュリティーズ(オスロ)のアナリスト、 マーチン・コルスボルド氏によると、LNGタンカーの用船料のスポッ トレートの平均は約2倍に上昇し1日当たり7万ドルとなる見通しだ。

パン・ユーラシアン・エンタープライゼズ(米ノースカロライナ 州)のザック・アレン社長は「急速な成長を遂げる中国やインドなどの 国々の天然ガス消費は拡大しており、欧州各国は環境面の理由からLN G消費を増やしている」と指摘。「新たに操業を開始するLNGタンカ ーはほとんどないため、船主企業が最も恩恵を受けるだろう」との見 方を示した。

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE