米ダラス連銀総裁:引き締めは米国債売却で開始も-インフレ警戒必要

米ダラス連銀のフィッシャー総裁 は、景気回復に伴って引き締め措置をいち早く推進する当局者に自身 が含まれるだろうとした上で、最初に講じる可能性のある措置の一つ として、米連邦準備制度理事会(FRB)が保有する米国債の一部売 却を挙げた。

フィッシャー総裁は15日、ダラスでインタビューに答え、「最後 に取った措置を元に戻すのが最も理にかなっているといえよう」と説 明。「米国債市場はとても厚みがあり、非常に流動性が高いため、裁量 の余地も大きい」と述べた。その上で、まだ特定の一つの戦略を約束 するものではないと付け加えた。同総裁は今年の連邦公開市場委員会 (FOMC)で投票権を持つ。

FRBは現在、単独で最大の米国債保有者。フィッシャー総裁は、 FRBの総資産に占める米国債の割合が46%と、過去2年間で2倍以 上になったと指摘した。

同総裁は、6月末までに計6000億ドル相当の米国債を追加購入 することを決めたFRBの昨年11月の措置の有効性を疑問視してお り、今月のインタビューでは追加措置を支持する可能性が低いことを 明らかにしている。

フィッシャー総裁(61)は「問題はギアをいつバックに入れるか だ。まだはっきりしないが、私は多数意見よりも早めのギアチェンジ を支持することになりそうだ」と述べた。その上で、FRBには適切 な時期に政策を引き締める意思と手段があると言明した。

同総裁はまた、景気が二番底に陥るリスクは「バックミラーのか なたに遠ざかった」と指摘。デフレの可能性は「極めて小さいテール リスクになった」と述べた。さらに「国際商品や輸入品の価格が大幅 に上昇しているため、インフレは引き続きテールリスク」であり、「警 戒する必要がある」との見方を示した。テールリスクとは、発生の可 能性が低いものの、発生すると影響が大きいリスク。

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