ジャフコ株1年4カ月ぶり上昇率、景気や企業業績の改善で収益期待

ベンチャーキャピタル国内最大手 のジャフコ株が一時、前日比10%高の2779円と急伸。2009年9月29 日(12%)以来、およそ1年4カ月ぶりの日中上昇率を記録した。景 気や企業業績の改善に加え、株式市場も上昇傾向にあり、投資先の含 み益拡大による業績期待が高まった。

日本銀行は15日の金融政策決定会合で、景気の現状について前月 の「改善の動きに一服感がみられる」から「改善テンポの鈍化した状 態から徐々に脱しつつある」へ情勢判断を上方修正した。ジャフコは 上場・未上場を合わせ、09年12月末で約878億円の営業投資有価証 券を保有している。景気や投資先企業の業績が改善して株価が上昇す れば、投資有価証券によるキャピタルゲインにつながる収益構造とな っている。

いちよし経済研究所の三並正則アナリストは、「景気、企業業績、 株価などジャフコをめぐる全体のモメンタム(勢い)はあらゆる面で 上向いている」と指摘。特に、株式市場が上昇することは「含み益が 拡大するだけでなく、IPO(株式公開)しやすくなって同社にプラ スに働く」との見方を示した。

いちよし経研によると、新興企業の2010年度業績は前期比11% 増収、経常25%増益、来期は8.5%増収、21%増益の見通し。「新興企 業は09年度の業績悪化で企業体質を強化しており、売上高が回復すれ ば収益が出やすくなっている」と、三並氏は言う。

16日午前の東京株式市場では、TOPIXが日中の年初来高値を 更新して昨年5月以来の高値水準。ジャスダック指数は続落している が、14日には終値で55.31と昨年4月30日以来の高値となっていた。

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