日立国際電株が大幅高、半導体向け好調を再評価-野村証格上げ

半導体製造装置などを手がける日 立国際電気の株価が一時前日比4.6%高の771円と大幅高。通信情報事 業などの採算悪化で株価が下落していたが、本業である半導体製造シス テム事業の堅調を再評価する動きが出ている。野村証券は15日付で投 資判断を引き上げた。

日立国際電は1月26日、通信情報システムと放送・映像システム 分野で、公共事業の予算規模縮小と通信事業者や放送局の設備投資抑制 の影響などで需要が減少したなどとし、今期(2011年3月期)の利益 予想を大幅に下方修正した。これを受けて同社の株価は翌日から2月 15日までの約3週間で15%下落した。

野村証の和田木哲哉アナリストはリポートで、半導体製造装置本体 の10年10-12月受注は会社計画を3割以上上回って好調だったことか ら、「半導体製造システムは我々の期待を上回る業績で推移している」 と述べた。そのうえで、各半導体メーカーの設備投資計画や発注状況な どから、「7-9月か10-12月まで受注は増加傾向をたどる」との考 えを示し、同事業の先行きは明るいと強調する。

同証券では、不採算2事業の業績悪化は既に株価に織り込まれたと し、「1株純資産(同証券による11年3月期予想760円)近辺にある 現状の株価は割安感が強い」と指摘。投資判断を「2(中立)」から 「1(買い)」に引き上げた。目標株価は、来期予想1株利益83.6円 に過去のピーク株価収益率(PER)12.1倍を乗じ、割引率を6%と して987円に設定した。従来は975円。

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