【個別銘柄】銀行、プロミス、ルネサスエ、不動産、楽天、セメント

株価変動材料の出た銘柄の終値は 以下の通り。

銀行株:三井住友フィナンシャルグループ(8316)が前日比2.3% 高の3140円、りそなホールディングス(8308)が5.4%高の446円な ど。日本銀行は15日の金融政策決定会合で、景気の現状判断を従来の 「改善の動きに一服感」から「改善テンポの鈍化した状態から徐々に 脱しつつある」に引き上げた。輸出や生産などの回復が要因で、国内 景気に対する安心感が広がった。ドイツ証券は15日、金融緩和と景気 回復効果を理由に、業界判断を「オーバーウエート」で継続。

輸出関連株:東芝(6502)が3.2%高の549円、任天堂(7974) が4.3%高の2万5460円など。低金利通貨で調達した資金を高金利通 貨で運用するキャリー取引とみられる動きなどで、15日のニューヨー ク外国為替市場のドル・円相場は一時1ドル=83円92銭と、昨年12 月20日以来のドル高・円安水準を付けた。業績への好影響が見込まれ た。米シカゴ24時間電子取引システム(GLOBEX)でS&P500 種指数先物が上昇、日本時間今夜の米国株高期待も後押しした。

プロミス(8574):11%高の827円。15日公表の1月の利息返還 請求件数は前年同月比1.74%増の1万1800件だった。武富士破たん の影響で請求件数が増えるとの懸念が広がっていたが、微増にとどま り、過度な不安感が後退した。東証1部の上昇率上位にはアイフル、 ジャックス、アコムなどが並び、その他金融業指数は東証1部33業種 の上昇率首位。

ジャフコ(8595):11%高の2790円。一時14.5%高と2009年7 月21日(14.8%高)以来、およそ1年7カ月ぶりの日中上昇率を記録 した。景気や企業業績の改善に加え、株式市場も上昇傾向にあること が好感された。いちよし経済研究所の三並正則アナリストは、「含み益 が拡大するだけでなく、IPO(株式公開)しやすくなって同社にプ ラスに働く」との見方を示していた。

ルネサスエレクトロニクス(6723):9.6%高の986円。BNPパ リバ証券は16日付で、投資判断を「中立」から「買い」に引き上げた。 リストラ計画の達成確度が高まっている上、携帯電話などモバイル用 需要の伸長を評価、目標株価を720円から1100円に見直した。

不動産株:三菱地所(8802)が2.4%高の1695円、住友不動産(8830) が2.8%高の2220円など。1月のマンション販売戸数が前年同月比

13.5%減の1372戸と減少したことを受けて15日午後の取引では下げ たが、1月特有の高変動性などがアナリストの間で指摘され、過度な 悲観論が後退した。基礎控除引き下げ見通しによる相続税対策でマン ション需要増加が期待されることも、株価を押し上げた。

楽天(4755):2.1%安の7万5300円。10年12月期の連結純利益 は前期比35%減の350億円となり、担当アナリスト15人の事前予想 の平均(448億円)を22%下回った。主力のEC事業は好調に推移し たが、前の期に繰延税金資産を計上して純利益水準が底上げされた反 動が出た。

昭和シェル石油(5002):1.8%安の698円。日興コーディアル証 券は15日、太陽電池事業の採算改善の遅れを懸念して実質利益予想を 減額、目標株価を870円から750円に引き下げた。投資判断は「アウ トパフォーム」から「中立」に格下げ。

石油関連株:国際石油開発帝石(1605)が1.2%安の56万2000 円、JXホールディングス(5020)が1.7%安の573円など。米国の ガソリン在庫が増加するとの見方が広がり、ガソリン主導で原油相場 も下落、15日のニューヨーク商業取引所の原油先物3月限は前日比

0.6%安の1バレル=84.32ドルと昨年11月30日以来、約11週ぶり の安値を付けた。在庫評価益積み増しなどへの期待が後退した。

堀場製作所(6856):2.2%高の2641円、15年12月期に営業利益 200億円、営業利益率13%以上を目指すとした新たな中長期経営計画 を15日に発表、継続的な業績拡大が見込まれた。11年12月期の連結 営業利益予想も前期比1.6%増の125億円と、アナリスト予想の平均 値(124億円)を若干上回り、買い安心感が広がった。

アステラス製薬(4503):1.5%安の3265円。10年9月に下肢整 形外科手術施行患者に対する静脈血栓塞栓症予防の適用で厚生労働省 に新薬承認申請を行った経口抗血栓薬「ダレキサバン(開発コード: YM150)」について、承認申請を取り下げたと15日に発表。認可当局 から追加試験が必要との見解が示されたため。

太平洋セメント(5233):4.2%高の123円。同社・IR広報グル ープの持松直孝氏によると、4月1日の出荷分から1トンあたり1000 円以上値上げする。実現すれば、東京地区の取引価格は約10%上昇す るといい、採算改善などが期待された。住友大阪セメント(5232)も

3.4%高の214円と高い。

日立国際電気(6756):3.8%高の765円。主力の半導体製造シス テムの受注好調を受け、業績改善期待が強まった。野村証券は15日付 で、投資判断を「2(中立)」から「1(買い)」に、目標株価を975 円から987円に引き上げた。

旭硝子(5201):2.2%高の1137円。ゴールドマン・サックス証券 は15日、現状株価に割高感はなく、下値余地が限定的と判断し、投資 判断を「売り」から「中立」に引き上げた。目標株価も750円から1080 円に見直し。

三菱自動車工業(7211):1.7%高の120円。12年度に家庭用電源 から充電できる中型スポーツタイプ多目的車(SUV)のプラグイン・ ハイブリッド車(PHV)を発売する、と16日付の読売新聞朝刊が報 道。将来的な収益寄与などが期待された。

MARUWA(5344):2.5%高の2767円。一時2778円と07年1 月22日以来、約4年ぶりの高値を回復。セラミック素材「フェライト シート」がスマートフォン(高機能携帯端末)にも採用され、需要拡 大期待が強まった。東海東京調査センターは15日付で、投資判断「1 (強い買い)」を継続。

タカラバイオ(4974):7.5%高の21万6800円。100株を1単元 とする単元株制度の採用を決め、3月31日最終の株主名簿に記載され た株主に対し、1株につき400株の割合で株式分割を行うと15日に発 表。流動性向上、株主還元拡充の姿勢が評価された。

タカキュー(8166):12%高の183円で東証1部の上昇率3位。在 庫管理の強化で商品粗利益率が計画を上回ったなどとし、午後1時に 11年2月期の純利益予想を従来の3億円から4億7000万円に上方修 正したことを受けた。前期比ではこれまで3割減益が一転、1割増益 になる見込み。期末配当も1株当たり3円から4円に上積みする。

ラオックス(8202):8.9%安の72円。9カ月の変則決算となった 10年4-12月の連結純損益は4900万円の赤字だった。構造改革の成 果が出て前の期から赤字幅は縮小したが、中国人観光客の落ち込みが 年末にかけて回復せず、売上高は会社計画を5.7%下回る94億円にと どまった。

関東天然瓦斯開発(1661):1.9%安の467円。大口需要家向けの ガス販売量の減少、円高などでヨード・かん水事業の売上高も減ると し、11年12月期の連結純利益は前期比1.3%減の18億円と計画した。

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