【テクニカル分析】債券先物に底入れの兆候、アイランドギャップ形成

みずほインベスターズ証券の井上 明彦チーフストラテジストは、2月に入って急落した日本国債先物相 場に底入れの兆候が出てきており、短期的には戻りを探る局面に入っ たと分析している。

東京先物市場の中心限月の3月物は、1月31日の日中取引で半月 ぶり高値となる140円18銭を付けたが、2月に入ると3日から5営業 日続落するなど水準を切り下げた。9日には昨年12月半ば以来の安値 の138円32銭を付けており、その間の下落幅は1円86銭に及んだ。

しかし、井上氏によると、3月物の日足チャートは9日にギャッ プ(窓)を開けて急落となったものの、翌10日には今度はギャップを 開けて反発したことで、「相場底入れのサインとなる『アイランド・ギ ャップ』が形成された」と指摘。また、2月に入ってからの下落で相 場の騰勢を判断する14日間の相対力指数(RSI)が9日には32.17 を付け、売られ過ぎの領域とされる30割れに接近する場面があった。

3月物は、10日以降は3日続伸するなど自律反発の地合いとなっ ており、15日には日中ベースで4営業日ぶりに139円台を回復した。 井上氏は短期的な戻りのめどとして、「4日の急落時にできたギャップ の上限の139円40銭になる」との見方を示している。

もっとも、井上氏によると、3月物の一目均衡表は引き続き売り シグナルを示しているため、「足元で相場が上昇トレンドに転換したと までは言えない」とも指摘。また、20日移動平均線は15日現在で139 円39銭となっており、「緩やかな右肩下がりに推移する20日線を上抜 けられるかもポイントになる」とみている。

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