英銀バークレイズCEO:ROE倍増を約束-「聖域」なき事業見直し

英銀3位、バークレイズのロバ ート・ダイアモンド最高経営責任者(CEO)は15日、2010年の同 行の株主資本利益率(ROE)は「容認できない」として、ほぼ2倍 に引き上げる決意を表明。収益性の低い事業の閉鎖や売却も辞さない 姿勢を示した。

バークレイズはこの日、2013年までにROEを13%以上とする 目標を明らかにした。過去30年の平均は18%。

ダイアモンドCEOはロンドンでアナリストらに対し、「聖域は 設けない」と言明。2010年のROE7.2%は「容認できない」との考 えを示した。「すべての事業が資本コストを上回るリターンを上げら れなければならない」と語った。

1月に就任した同CEOは現在、バークレイズの事業を見直して いる。収益率の不十分な事業は閉鎖する可能性もある。ダイアモンド CEOはこの日、13年までに10億ポンド(約1350億円)の費用を 削減する計画を示した。ROEの目標は狭義の中核的自己資本である コアTier1比率9%を前提としているが、この比率は不十分な可 能性もあると同行は説明した。

同行は有形株主資本利益率15%を目指す。ロシアでの消費者向け 銀行事業から撤退し、同国では法人・投資銀行業務に専念する方針も この日明らかにした。バークレイズは今年に入り約2000人を削減し ている。

「現実的と思えない」

ダイアモンドCEOは「新たな環境下で、リターンは最近の危機 の直前期よりも低くならざるを得ない」とした上で、「既に営業モデ ルについて戦略的見直しを実施した。これにより事業運営コストは中 期的にかなり節減されるはずだ。当行は引き続き、事業と資産ポート フォリオについて、リターン目標達成のために必要な調整を実行して いく」と説明した。

エボリューション・セキュリティーズの銀行調査責任者、アルテ ュロ・デフリアス氏はバークレイズの目標について、「どうやって有 形株主資本利益率15%が達成できるのか、依然として見えない」と語 る。この水準に達するためには消費者事業のリターンが20%超となり、 法人向け事業も黒字復帰して20%のリターンを上げ、投資銀行部門バ ークレイズ・キャピタルのリターンも20%に上昇しなければならない として、自己資本比率の新規則がこれらのリターンを脅かす中で、目 標は「現実的だと思えない」と評した。

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