ドイツ取引所、NYSEユーロネクスト買収で合意-約8000億円

ドイツの先物取引所やフランクフ ルト証券取引所を運営するドイツ取引所は、NYSEユーロネクスト を95億3000万ドル(約8000億円)で買収することで合意した。こ れにより、世界最大の株式・デリバティブ取引所が誕生する。

統合後の新会社は、先物市場運営最大手のCMEグループと先物 取引の市場シェアが同水準になるほか、米オプション取引ではシカ ゴ・オプション取引所(CBOE)を運営するCBOEホールディン グスを凌ぐことになる。ドイツ取引所が新会社の株式の60%を保有す る。

取引所間の合併をめぐっては、シンガポール取引所が昨年10月に オーストラリア証券取引所を運営するASXに買収案を提示。先週に は、ロンドン証券取引所グループ(LSE)がトロント証券取引所を 所有するカナダのTMXグループの買収で合意した。

約60億ドル相当の資産を管理・運用するアルパイン・ウッズ・キ ャピタル・インベスターズの運用担当者、ピーター・コワルスキ氏は、 「こうした業界再編の動きはまだ終わっていないと思う」と語る。 「新興の証券所の攻勢をかわすため、既存の大手取引所はコストを削 減し続けなくてはならない」と述べた。

次はCBOEかナスダックか

レイモンド・ジェームズ・アソシエーツのアナリスト、パトリッ ク・オショーネシー氏は、CBOEホールディングスとナスダックO MXグループの株価が前日に上昇したのは、証券所運営会社の中で両 社が次に買収の標的になるとの観測が強まったためと指摘した。

オショーネシー氏は前日、「誰かがCBOEもしくはナスダック の買収を画策しているとの観測があるといっても差し支えないだろう」 と発言。「両社の名前は常に買収標的の候補として浮上する」と続け た。

この日の発表によれば、ドイツ取引所は新会社の取締役会で、17 議席のうち10議席を取得する。

NYSEユーロネクストの株価は3.4%安の38.12ドルで終了。 一時は6.8%値下がりし、昨年5月6日以来の大幅安となる場面もあ った。ドイツ取引所は2.4%安の59.85ユーロ。

上場企業の時価総額は約1250兆円

両社の15日発表によると、ドイツ取引所の株主は1株につき統 合後の新会社の株式1株を交換。NYSEユーロネクストの株主は1 株につき新会社の株0.47株を受け取る。ドイツ取引所が新会社の株 式の60%を保有する。ドイツ取引所のレト・フランシオニ最高経営 責任者(CEO)が会長に就任し、NYSEユーロネクストのダンカ ン・ニーダーアウアーCEOが統合後もCEOとして采配を振るう。

サンドラー・オニール・アンド・パートナーズのアナリスト、リ ッチ・レペット氏は、両社の証取に上場する企業の時価総額が約15 兆ドル(約1250兆円)と世界最大の規模であること以上に、先物・ オプション取引といった成長分野を共同で運営できることが統合のよ り大きな利点となる可能性があると語った。

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