英中銀総裁:インフレ高進は一時的、中期的に不透明感高い-書簡

イングランド銀行(英中央銀行) のキング総裁は15日、最近のインフレ加速は、付加価値税引き上 げと商品相場上昇、ポンド安という一時要因によるものだと説明し、 中期的には物価上昇が鈍化するとの見通しを示した。

キング総裁は、オズボーン財務相に宛てた書簡で、「金融政策委 員会(MPC)の中心的な判断は引き続き、中銀が市場予想に沿っ て利上げした場合、一時的な影響が和らぐのに伴いインフレ率が低 下する」というものだとし、「2-3年後のインフレ率は目標を上回 る確率と下回る確率がほぼ同等と考えられる」と説明した。

英政府統計局(ONS)がこの日発表した1月の消費者物価指 数が前年同月比4%上昇と、中銀目標の2倍の上昇率だったことか ら、キング総裁には政府への書簡でインフレ抑制策を説明する義務 が生じた。中銀は16日に四半期物価報告も公表する。

キング総裁は書簡で「MPCは、インフレ率を急激に目標水準 に押し下げることを図れば、生産に望ましくない変動をもたらすリ スクがあり、中期的にインフレが目標を下回る可能性を高めると判 断している」と説明した。「中期的なインフレ見通しには極めて高い 不透明感がある」と付け加えた。

財政計画

オズボーン財務相はキング総裁の書簡への回答で、「中期的にイ ンフレ率を目標水準に確実に戻すため必要な時期にリスクバランス を均衡状態に戻すMPCの決意を歓迎する」と表明。

「財政再建計画を実行する政府の決意は、インフレ率を下方へ と誘導するためにMPCが必要としている猶予を与える」との認識 を示した。さらに、「現時点で財政再建に向けた政府の取り組みを後 退させることは、MPCの仕事を困難にする。インフレ上昇圧力を 強め、金融引き締めを促すと同時にその効果を打ち消し、需要への 最終的な影響をほぼゼロにするリスクがある」と分析した。

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