英銀バークレイズの2010年通期:予想上回る利益、投資銀は倍増

英銀3位、バークレイズの2010 年通期決算では、利益がアナリスト予想を上回った。評価損が減少し たほか、投資銀行部門の利益がほぼ倍増した。

15日の同行発表によると、通期純利益は35億6000万ポンド(約 4800億円)。ブルームバーグ・ニュースがまとめたアナリスト13人の 予想中央値は32億ポンドだった。前年は資産売却による一時利益の影 響で93億9000万ポンドとなっていた。10年の評価損は30%減の56 億7000万ポンドだった。

投資銀行部門バークレイズ・キャピタルの税引き前利益は47億 8000万ポンドに増えた。同部門の10-12月(第4四半期)収入は前 四半期から20%増えた。同部門はボーナスとして約26億ポンドを支 払うと明らかにした。09年水準を12%下回る。

メディオバンカのアナリスト、クリストファー・ウィーラー氏(ロ ンドン在勤)は、「決算内容は十分に良好に見える」として、「バーク レイズ・キャピタルの第4四半期業績は同業他社に比べると非常に良 かった」と述べた。

バークレイズ・キャピタルの第4四半期セールス・トレーディン グ収入は平均為替レートに基づき同業で2位だった。バークレイズの 債券・株式トレーディング収入は10%増だった。

バークレイズは1株当たり2.5ペンスの期末配当を実施すると発 表した。通期で1株当たり5.5ペンスとなる。

コスト

1月に就任したロバート・ダイアモンド最高経営責任者(CEO) は報道関係者との電話会議で、「バークレイズ・キャピタルを中心に力 強い第4四半期だった。11年に向けた勢いがついた」と語った。

同CEOは事業の見直しを進めており、低採算部門を閉鎖する可 能性もある。昨年1-6月(上期)は収入に対するコストの割合が英 銀の中で最も高く、同CEOは今年約2000人を削減しコスト低下を図 っている。

同行はこの日、株主資本利益率(ROE)を少なくとも13%とす る目標を示した。資本規制強化の影響から、過去の平均を下回る水準 に目標を設定した。狭義の中核的自己資本であるコアTier1比率 9%を前提としているが、この比率は不十分な可能性もあるという。

平均報酬

財務担当役員のクリス・ルーカス氏は発表資料で「評価損に関し ては全行的に改善傾向が続いている。11年にも一段と改善すると、慎 重ながら楽観している」とした上で、「費用ベース縮小のプログラムに 取り組む」と説明した。

バークレイズ・キャピタルの10年通期収入は25%減の133億3000 万ポンド。債券・通貨・商品トレーディング収入は88億1000万ポン ドと、前年の136億5000万ポンドから減少した。

バークレイズの届け出によると、投資銀行部門の10年の1人当た り平均報酬は約23万5806ポンドとなり前年の約19万1000ポンドか ら約23%増加。同行は前年からの繰り越し分によって10年の数字が 高くなったと説明している。

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