英バークレイズ・キャピタル、昨年報酬23%増-1人当たり3190万円

英銀3位のバークレイズは、投資 銀行部門バークレイズ・キャピタルの2010年の報酬総額が前年から 約23%増えたことを明らかにした。ボーナス(賞与)は英政府との合 意に基づき減らした。

バークレイズが15日発表した通期決算の資料からブルームバーグ が計算した結果、昨年の同部門の従業員1人当たりの報酬は23万 5806ポンド(約3190万円)となり、09年の約19万1000ポンド を上回った。増加分の一部は09年以前からの繰り延べによるものだと いう。

バークレイズを含む英銀大手4行は先週、英国内の従業員のボー ナスを前年より低くすることをオズボーン英財務相と約束した。報酬 や融資に関する銀行と政府の合意は「プロジェクト・マーリン」と銘 打たれている。バークレイズの前最高経営責任者(CEO)で上級顧 問のジョン・バーリー氏は9日に、合意はボーナスについてであり、 報酬全体についてではないと述べていた。

ロバート・ダイアモンドCEOは発表資料で、「当行は規制と英 政府方針を真剣に受け止めている」とし、「10年の業績連動報酬はプ ロジェクト・マーリンの下での英政府との約束の影響を直接受けてい る」と説明した。

バークレイズ・キャピタルの従業員の10年ボーナスは前年比で 12%減の26億ポンド。同部門の収入は25%減だった。同部門従業員 の10年報酬の業績連動部分は1人当たり10万4000ポンドと前年の 12万5000ポンドから減少した。財務担当役員のクリス・ルーカス氏 が報道関係者との電話会議で明らかにした。

「ありふれたごまかし」

ボーナスに対する世論の風当たりや当局の圧力の強まりを受けて、 世界の銀行は基本給与を増やしボーナスを減らす方向に動いている。 バークレイズは全行の10年ボーナスも前年比7%減らし34億ポンド とした。

ロンドンのカス経営大学院のクリス・ローバック客員教授は、 「ボーナスを減らして報酬の総額を引き上げるありふれたごまかしだ」 と指摘。ただ、「市場平均並みの報酬を支払わなければ人材を失うこ とになる」ので、ダイアモンド氏も難しい立場にあると語った。

同行はダイアモンドCEOや他の取締役のボーナスについては3 月前半に提出する年次報告書で明らかにするとしている。事情に詳し い関係者によると、同CEOは少なくとも800万ポンド(約10億 8000万円)のボーナスを得る権利がある。08、09両年のボーナスは 辞退している。

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE