米ゴールドマンも襲うファンド投資リスク-シャムウェイ出資失敗

米投資銀行ゴールドマン・サック ス・グループは昨年、ヘッジファンドの手数料収入からの配当を顧客 に分配する手段として、シャムウェイ・キャピタル・パートナーズと レベル・グローバル・インベスターズに出資した。

しかし、両社は今月、手数料を支払う投資家に資金を払い戻すこ とを決めた。プライベートエクイティ(PE、未公開株)投資ファン ドを通じたゴールドマンの投資の価値がなくなる恐れがある。

両社の清算は、投資家に提供する商品の幅を広げたり、手数料収 入から配当を得たりするため、ヘッジファンドの少数株式取得を目指 す資産運用会社や買収ファンド、銀行が直面するリスクを浮き彫りに するものだ。米コンサルタント会社ケンブリッジ・インターナショナ ル・パートナーズによれば、米国で昨年まとまったヘッジファンド投 資案件は13件(約14億ドル=約1170億円相当)で、少なくとも2006 年以降で数が最も多かった。

金融サービス業のコンサルタント会社タブ・グループの調査ディ レクター、アダム・サスマン氏は、失敗に終わるケースはもっと出て くるのではないかと予想。「ヘッジファンド出資は一般的に魅力的な投 資とはいえない」とした上で、「離職率や運用資産の減少、運用成績の 悪化など変動要因が多いことを考えると、特にリスクは高い」と指摘 する。

モルガン・スタンレーも5年前にフロントポイント・パートナー ズに4億ドルを投資したが、価値がその後3000万ドルに下がり、投資 を手じまう方針だ。

シャムウェイは創業者のクリス・シャムウェイ氏が新しい最高投 資責任者(CIO)を指名したことなどを受けて解約が相次いだ。手 数料を支払う投資家への資金払い戻しを決めたことでゴールドマンが 配当を受け取る手数料収入はなくなった。

ゴールドマンによるレベル・グローバルへの出資の価値も失われ ている。デービッド・ガネック、アンソニー・チアソンの両氏が03 年に創業した同社は昨年11月、インサイダー取引疑惑に関連し、米連 邦捜査局(FBI)の立ち入り捜査を受けた。ガネック氏は先週、フ ァンドを閉鎖し、資金を返還すると顧客に伝えた。

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