仏ソシエテが投資家の支持を回復-BNPパリバとの利益差縮小へ

2008年に過去最大のトレーディ ング損失を出したフランス2位の銀行、ソシエテ・ジェネラルが投資 家の支持を回復しつつある。ロシア事業の黒字転換と評価損の減少で、 仏銀最大手BNPパリバとの利益格差が縮小しているからだ。

ケプラー・キャピタル・マーケッツのアナリスト、ピエール・フ ラビー氏(パリ在勤)は「ソシエテは当社の世界的な顧客のレーダー 網に再びかかっている」と述べた上で、「ソシエテが正しい方向に会 社を動かしており、可能性が高まりつつある」と語った。同氏はソシ エテ株の投資判断を「バイ(買い)」としている。

ソシエテの株価は信用危機が広がり始めた07年から10年にかけ て毎年BNP株に比べ後れを取っていた。ソシエテはサブプライム (信用力の低い個人向け)住宅ローン危機関連でライバルのBNPよ りも多額の評価損を抱えるとともに、ジェローム・ケルビエル元社員 による未承認取引で49億ユーロ(現在の為替レートで約5500億円) の損失を計上した。

ただ、投資家は戻り始めている。パリ市場で取引されているソシ エテ株は、同社が12年の利益目標を発表した昨年6月15日以降で 36%上昇しており、上昇率はBNPの18%を上回る。投資家は、ロシ アなどの国々での個人向け融資からの収入と、法人と投資銀行部門の 利益とのバランスを取るというフレデリック・ウデア最高経営責任者 (CEO)の計画が成果を上げると期待している。

オフィ・パトリモアン(パリ)で4億ドル(約330億円)の運用 に携わるジャックパスカル・ポルタ氏は「金融業界に08年以降見ら れなかった落ち着きが戻ると予想するなら、ソシエテはアウトパフォ ームを継続できる」と述べた上で、「株式デリバティブ(金融派生商 品)、そして市場のボラティリティ(変動率)の影響を軽減するため、 経営陣は支店ネットワークの再編を続けている」と語った。

ブルームバーグが集計したアナリスト11人の予想平均によれば、 ソシエテの昨年10-12月(第4四半期)の利益は前年同期比ほぼ4 倍の8億5400万ユーロ。同行は16日、パリ市場の取引開始前に決算 を発表する。また、17日に第4四半期決算を発表するBNPの利益に ついて、アナリスト8人の予想平均では17億1000万ユーロと前年同 期の13億7000万ユーロから増加が見込まれている。

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