欧州救済基金の能力、13年に倍に増強-ポルトガルは緊急措置不要

ユーロ圏財務相会合(ユーログ ループ)は高債務国向け救済基金の融資能力を2013年に現在の倍に 増強することで合意した。一方、ポルトガルを財政危機から守る緊急 の措置は必要ないとの認識で一致した。

ユーログループは、将来の緊急支援メカニズムの融資可能額を 5000億ユーロ(約56兆円)に拡充し、デフォルト(債務不履行)の 瀬戸際に追い込まれたギリシャ救済のために昨年創設した現在の基金 の能力を倍に増強することを決めた。

ユンケル議長(ルクセンブルク首相兼国庫相)は14日、ブリュ ッセルで記者団に対し、「ソブリン債市場は憂慮すべき状況が続いて いる」と発言。その上で、「ポルトガル当局は実際に効果的な行動を 起こした。この行動が不十分だと判明すれば他の措置を講じる必要が 生じるだろうが、短期的に措置を講じる必要を示す兆候は認められな い」との認識を示した。

欧州各国がユーロ圏の競争力向上に向けた新たな措置を講じるま で救済策強化に反対する姿勢をドイツが表明したことから、ギリシャ とイタリア、ポルトガルの国債相場は14日に下落した。ポルトガル の10年物国債利回りは11ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%) 上昇し7.42%。ドイツ国債に対する利回り上乗せ幅(スプレッド)は 413bpと、1月7日以来の高水準に拡大した。

ドイツのショイブレ財務相はユーログループの会合前に記者団に 対し、市場が「安定しているため余計なやり取りで不安定にさせない 方が好ましい」と述べ、欧州連合(EU)が現行の救済基金の増強と 将来の赤字超過の回避に向けた措置をまとめるめどを引き続き3月後 半として時間を稼ぐことが可能だと語った。

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