外交手腕で白羽の矢、リイカネン氏が有力候補か-ECB次期総裁

【記者:Kati Pohjanpalo and Gabi Thesing】

2月15日(ブルームバーグ):ジャズ愛好家のフィンランド人、 意見調整型の合意形成を重んじると評判の人物が、欧州各国が妥協で きる欧州中央銀行(ECB)総裁候補として浮上する可能性がある。 彼は約3年ぶりの利上げ局面でECBのかじ取りを担うことになるか もしれない。

最有力候補だったウェーバー・ドイツ連邦銀行(中央銀行)総裁 による先週の突然の辞意表明を受けて、フィンランド中央銀行のリイ カネン総裁がECBの次期総裁になる可能性が高まったとバークレイ ズ・キャピタルの欧州担当チーフエコノミスト、ジュリアン・キャロ ー氏らは指摘する。

リイカネン氏を知る議会関係者やエコノミストらは、ブリュッセ ルの欧州連合(EU)欧州委員会の回廊での14年間にわたる経験で 磨かれた外交手腕と人脈に同氏の強みがあると話す。今年10月に退 任するトリシェ総裁の後任として、政策委員会23人のメンバーの議 論を束ねるには、そのような技量こそが必要だろう。総裁が交代する 10-12月(第4四半期)は、エコノミストが利上げ開始を予想する時 期と一致する。

スベンスカ・ハンデルスバンケンのフィンランド担当チーフエコ ノミスト、ティーナ・ヘレニウス(ヘルシンキ在勤)は14日の電話 取材で、「リイカネン氏はコンセンサス重視型の人物であり、事を荒 立てることを嫌う」と評価する。

ECB次期総裁候補としては、リイカネン氏(60)以外にイタリ ア銀行(中央銀行)のドラギ総裁やルクセンブルク中銀のメルシュ総 裁、ドイツ出身で欧州金融安定ファシリティー(EFSF)の最高経 営責任者(CEO)を務めるクラウス・レグリング氏の名前が挙がっ ている。

ノムラ・インターナショナル(ロンドン)の欧州担当シニアエコ ノミスト、イェンス・ソンダーガード氏は「特に中核国と周辺国の利 害を調整する」外交手腕の持ち主であることがECB総裁の資質の重 要な条件になると指摘。このため、「ユーロ圏の比較的小国出身の候 補が総裁に就任する公算が大きくなっている」と述べている。

原題:ECB Race May Leave Liikanen as a Compromise Choice

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