米国株:下落、小売売上高が予想ほど伸びず-エクソンも安い

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米株式相場は下落。1月の小売売 上高が予想ほど伸びなかったことが嫌気された。またエクソンモービ ルなどエネルギー株が下げたことも影響した。S&P500種株価指数 は前日、2年8カ月ぶり高値に上昇していた。

エクソンは昨年8月以降で最大の下げ。種子メーカーのモンサン トも下落。資産家ジョージ・ソロス氏のヘッジファンドが保有株を減 らしたことが嫌気された。通信機器のJDSユニフェーズはサンフォ ード・C・バーンスティーンによる投資判断引き下げに反応し、大き く売られた。

S&P500種株価指数は前日比0.3%安の1328.01。ダウ工業株 30種平均は41.55ドル(0.3%)下げて12226.64ドル。小売売上 高が予想ほど伸びなかったのは、厳しい冬の寒さを反映した可能性が ある。

リッジワース・キャピタル・マネジメントのシニア投資ストラテ ジスト、アラン・ゲイル氏は、「非常に単純だ。投資家は天候と景気 のモメンタム(勢い)を区別して理解しようとしている」と分析。 「きょうの小売売上高で見られたように、指標全般への天候の影響に ついて多少混乱が生じている。相場が力強く上昇していたこともあり、 不安感を強めている」と指摘した。

6月以来の高水準

S&P500種は前日までの時点で、2009年3月に付けた12年ぶ り安値から97%上昇。この上昇により、S&P500種の株価収益率 (PER、営業利益実績ベース)は15.9倍と、6月以来の高水準と なっている。ブルームバーグのデータによれば、1月10日以降に決算 を発表したS&P500種構成銘柄359社のうち約73%の1株当たり 利益がアナリスト予想を上回った。

米商務省が発表した1月の小売売上高は季節調整済みで前月比

0.3%増加となった。ブルームバーグ・ニュースがまとめたエコノミ スト予想の中央値では0.5%増だった。

また、1月の米輸入物価指数は市場予想を上回る伸びとなった。 燃料や食品などの商品価格が上昇し、全体を押し上げた。米労働省が 15日発表した1月の輸入物価指数は前月比1.5%上昇。エコノミスト 予想の中央値は0.8%上昇だった。食品と燃料を除いたベースでは

0.6%上昇した。

バンク・オブ・アメリカの株式ストラテジスト、ゲーリー・ベー カー、マイケル・ハートネット両氏は15日付のリポートで、「インフ レ期待の急な高まりは、もはや経済がゴルディロックス(熱くもない 冷たくもない)の環境にはないことを示している」と指摘した。

埋蔵置換率

エネルギー・原材料株は一時1.1%下げ、S&P500種の主要10 業種中で最大の下落となった。

エクソンは2.3%安の82.97ドルと、ダウ平均で値下がり率トッ プ。米天然ガス生産会社XTOエナジーの買収により取得した原油・ 天然ガス田で予想を上回る埋蔵資源が確認された。

エクソンモービルの15日の発表資料によると、確認埋蔵量の増加 分は原油換算で35億バレルと、昨年の生産量の209%に相当する。

バークレイズ・キャピタルのアナリスト、ポール・チェン氏は15 日付のリポートで、買収による増加分を除くと、埋蔵量置換率(RR R)は「45%にしかならない」とし、「エクソン本体だけでは芳しく ない比率」であり、エクソンが埋蔵量と生産増加だけを目的にXTO を買収したのかという懸念が再燃する恐れがあると指摘した。

モンサントとJDSユニフェーズ

モンサントは4.8%安の71.54ドル。規制当局への届け出によれ ば、ソロス・ファンド・マネジメントは、保有するモンサント株を前 四半期の652万株から329万株に減らした。

JDSユニフェーズは10%安の25.05ドル。サンフォード・ C・バーンスティーンは、JDSの投資判断を「マーケットパフォー ム」に指定。従来の「アウトパフォーム」から引き下げた。

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