ムーディーズ:米国債格付け見通しがネガティブとなるリスク続く

米格付け会社ムーディーズ・イン ベスターズ・サービスは、米議会が過去最大の財政赤字と歳出への対応 にさらに取り組まない限り、米国債の最上級格付け「Aaa(トリプル A)」の見通しがネガティブに指定されるリスクは続くとの見解を明ら かにした。

オバマ米大統領は14日、総額3兆7000億ドル(約308兆円)に 上る歳出承認を求める予算教書を議会に提出。同教書は財政赤字が 2012会計年度(11年10月-12年9月)まで4年連続で1兆ドルを超 え、持続可能な水準に減少するのは10年代半ばとの見通しを示した。 11会計年度の財政赤字は過去最大の1兆6000億ドルと、従来見積も りの1兆4000億ドルを上回り、国内総生産(GDP)比10.9%に達 する見込み。

ムーディーズのシニア・クレジットオフィサー、スティーブン・ ヘス氏は予算教書について「提案通りに実現すれば、若干のプラス材料 とみなすだろう」としながらも、「提案通りに実現される可能性は極め て少ない。今後2、3年間にこれ以上の措置が取られなければ、格付け に悪影響を与える可能性が依然としてあり、予算教書でこうした状況に 変化はない」と指摘した。

ムーディーズは先月の発表文で、米国の格付け見通しを「安定的」 に維持しながらも、オバマ政権と議会の減税延長合意で財政赤字が拡大 するため今後2年で見通しを「ネガティブ」に指定する可能性は高まっ ているとの見解を示していた。米格付け会社スタンダード・アンド・プ アーズ(S&P)は米国債格付けを最上級「AAA」で維持している。

ヘス氏は「早期に何らかの行動が起こされるとは考えていない。行 動を起こせばここで提示された状況とは大きく異なる様相を呈するかも しれない」と述べた。同氏はまた、予算の大部分を占める社会保障給付 に適切な対応がないと付け加えた。

-- With assistance from Roger Runningen and Brian Faler in Washington. Editors: Dave Liedtka , Paul Cox

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