米国株:買い優勢、エジプト情勢などを好感-割高感広がるも

米株式市場では買い優勢の展開。 S&P500種株価指数は2年8カ月ぶり高値に上昇した。バリュエ ーション(株価評価)が高過ぎるとの懸念が広がったものの、エジプ トの民主的な政権移行計画や中国の輸出増加が好感された。

シュルンベルジェやフリーポート・マクモラン・カッパー・アン ド・ゴールドが高い。中国の商品需要に対し楽観的な見方が強まった。 ネットフリックスも大きく上昇。キャリスが目標株価を引き上げたこ とが好感された。一方、ウォルマート・ストアーズは下落。JPモル ガン・チェースによる投資判断引き下げが嫌気された。ゲームストッ プも安い。パイパー・ジャフレーが投資判断を引き下げた。

米証券取引所全体の騰落比率は約7対6。S&P500種株価指数 は前週末比0.2%高の1332.32と、2008年6月以来の高値。ダ ウ工業株30種平均は5.07ドル下げて12268.19ドル。

レイモンド・ジェームズ・アソシエーツのチーフ投資ストラテジ スト、ジェフリー・ソー氏は「好調な経済指標に加え、業績主導で上 昇している」と分析。「買われ過ぎの状態がファンダメンタルズを変 えるだろうか。それは全くないと言えるだろう。中国では成長が減速 しない兆候が出ている。エジプトでは、ある程度の安堵(あんど)感 が見られるが、今後は計画を実行できるかに左右されるところが大き い」と述べた。

反発

S&P500種は2009年3月に付けた12年ぶり安値から最大 97%上昇。ブルームバーグのデータによれば、1月10日以降に決算 を発表したS&P500種構成銘柄348社のうち約74%の1株当た り利益がアナリスト予想を上回った。

この上昇により、S&P500種の株価収益率(PER、営業利 益実績ベース)は11日時点で15.9倍と、6月以来の高水準とな っている。

MSCI新興市場指数は1.3%高。エジプトの軍最高評議会はム バラク前大統領の辞任を受け、議会を解散し憲法を停止したと13日 に発表した。総選挙を実施するまで軍が統治する。国営テレビを通じ て公表した声明によると、軍最高評議会は法律を制定する権限を持つ。 限定的な憲法改正を提案し、それを国民投票にかけるための規定を定 める委員会を設置した。

中国の輸出

中国の1月の貿易黒字は約65億ドルとなり、市場予想を下回っ た。景気回復と商品相場上昇で、輸入が前年同月比51%増加したこ とが影響した。輸出は前年同月比38%増だった。

オバマ大統領は、総額3兆7000億ドルに上る歳出承認を求め る予算教書を議会に提出した。予算教書は10年間で1兆1000億 ドル削減する目標を掲げている。

シークエント・アセット・マネジメントで3億ドル相当の資産運 用に携わるティム・ハーゼル最高投資責任者(CIO)は、「財政赤 字に関する議論は、この1年間米国で生活した人にとってはニュース ではない」とした上で、「『われわれは無一文だが、それは他の国も 同じだ』とベイナー下院議長も言っている」と続けた。

S&P500種の主要10業種では、エネルギー株と資源株が最 も上げた。世界最大の銅消費国である中国で輸入が増加したことを好 感し、銅先物相場は大きく上昇した。

シュルンベルジェ、ウォルマート

シュルンベルジェは2.4%高の92.24ドル。フリーポートは

4.9%高の56.14ドル。

ネットフリックスは7.1%高の247.55ドル。キャリスは、ネ ットフリックスの目標株価を従来の224ドルから316ドルに引き 揚げた。

ウォルマートは1.6%安の54.80ドル。JPモルガンは投資 判断を「ニュートラル(中立)」と、従来の「オーバーウエイト」か ら引き下げた。

ゲームストップは2%下げて19.87ドル。パイパー・ジャフレ ーは投資判断を「アンダーウエイト」と、従来の「ニュートラル」か ら下方修正した。

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