ソロス、ポールソン両氏:FRBの怠慢と監視不足が金融危機の一因

世界の2大ヘッジファンドの総帥 ジョージ・ソロス、ジョン・ポールソン両氏は米連邦準備制度理事会 (FRB)の怠慢と監督不足が金融危機をもたらした一因だったとの 認識を示した。昨年10月に行われた金融危機調査委員会(FCIC) の聞き取り調査の内容が10日公表された。

ポールソン氏(55)は、FRBがよりうまく住宅ローンを監視し ていたら危機の阻止につながっていただろうと指摘。同氏の率いるヘ ッジファンド運用会社ポールソンは2007年にサブプライム(信用力の 低い個人向け)住宅ローンを裏付けとする証券相場の下落に賭け、150 億ドル(約1兆2500億円)を稼いだ。

同氏は、FRBが2000-06年に住宅ローン引き受け業務の監督で 果たした役割は「極めて小さい」した上で、「引き受け業務の適切な指 針策定やたとえわずか5%でも頭金の義務付けがあれば」危機の防止 に大いに役立っていただろうと述べた。

ソロス・ファンド・マネジメントの会長を務めるソロス氏(80) も危機の回避は可能だったとみている。同氏はFCICに対し、「規制 当局と市場参加者がともに採用した理論だったが、結局誤りだったこ とが判明した」と説明した。

ソロス氏はまた、FRBは08年に米リーマン・ブラザーズ・ホー ルディングスを破たんから救うべきだったとの見解を示した。同氏は 「リーマン破たんが容認されるべきだったとは思わない」として、「私 の見解では、FRBは極めて広範な裁量権を持っているにもかかわら ず、それを活用しなかった」と語った。

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