「独立の伝統」擁護するワイトマン氏、ドイツ連銀総裁の最有力候補

【記者:Gabi Thesing, Christian Vits】

2月14日(ブルームバーグ):ウェーバー・ドイツ連邦銀行(中央 銀行)総裁の突然の辞意表明を受けて、メルケル首相は近く後任を指 名するが、首相首席経済顧問のイェンス・ワイトマン氏や欧州中央銀 行(ECB)のシュタルク理事のように独連銀での経験を持つ人材を 伝統に従って起用する公算が大きい。

ドイツ首相府は11日、メルケル首相が4月30日付で退任するウ ェーバー総裁の後任を今週中に指名すると発表。シティグループのユ ーロ圏担当チーフエコノミスト、ユルゲン・ミヒェルス氏(ロンドン 在勤)らによれば、独連銀の次期総裁選びはワイトマン、シュタルク 両氏を軸に行われることになりそうだ。

今年10月に退任するトリシェECB総裁の後任ポストをドイツ が確保できる見通しが遠のく中で、ウェーバー氏の辞任をめぐる問題 は、ブリュッセルで14日開かれるユーロ圏財務相会合(ユーログルー プ)の主要議題となる見通しだ。ウェーバー氏の前任者らはすべて、 同氏とは異なり、ドイツ連銀やその前身機関で上級ポストを務めた経 験がある。

シティのミヒェルス氏は「ワイトマン氏(42)が最有力候補なの は間違いない。しかし、私はシュタルク氏の可能性も排除しない」と 指摘する。

ベレンベルク銀行のエコノミスト、ホルガー・シュミーディング 氏(ロンドン在勤)は「ドイツはカール・オットー・ペール氏やハン ス・ティートマイヤー氏を含めて、連銀のトップに当局者を指名する 伝統がある。ペール氏やティートマイヤー氏にとって、連銀の独立を 擁護するのは困難な仕事ではなかった。シュタルク氏とワイトマン氏 はいずれも候補者として申し分ないだろう」と話す。

シュミーディング氏は、ドイツ連銀の金融政策分析部門のトップ の経験を持つワイトマン氏について、メルケル首相と親密な関係にあ るとはいえ、連銀にとって掛け替えのない独立性を危険にさらすリス クは小さいとの見方を示している。

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