東精密株急伸、計測機器の収益環境回復で収益安定化-利益上乗せ

東京精密株が急伸。一時、前週末 比12%高の1524円を付け、2010年5月14日以来約9カ月ぶりの高値 になった。半導体製造装置や計測機器事業が堅調に推移しており、同社 は10日、今期(11年3月期)業績予想を引き上げた。業績回復を評価 する買いが膨らんだ。午前の終値は同11%高の1517円。

発表によると、同社は内外経済情勢がアジアを中心に引き続き堅調 に推移するとみて、今期の連結営業利益予想を前回比20%増の60億円 に修正した。

10年4-12月期の連結営業損益は前年同期の26億円の赤字から 47億円の黒字に回復。スマートフォン(多機能携帯電話)やタブレッ トPCの需要増加などから半導体メーカーの設備投資が活発化し、半導 体製造装置の受注・売り上げが堅調だった。計測機器も緩やかに回復し ている。

JPモルガン証券の森山久史シニアアナリストは10日付の投資家 向けのリポートで、自動車業界向けに回復傾向を強めた計測機器関連事 業の10-12月期営業利益が8億5000万円と、同証券の予想4億5000 万円を上回った点は「ポジティブサプライズ」と指摘。「計測機器事業 の収益環境の回復により、中期的にも収益の安定化が期待できる見通し となってきた」としている。

決算を受け、同証は目標株価を1400円から1500円に引き上げた。 一方、回復が世界景気の回復に依存している側面もあり、引き続き競争 リスクは見ていく必要があるとし、投資判断は「中立」で据え置いた。

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