米ヘッジファンド:小麦の買い越し、07年以来の高水準-供給減で

シカゴ市場ではヘッジファンドの 小麦相場上昇を見込む買い越しが約3年ぶりの高水準に達した。世界 の供給が減少し、食料価格の上昇が加速するとの見方が強まっている ことが背景にある。

米政府が11日発表したデータによると、シカゴ商品取引所(CB OT)では8日終了週にヘッジファンドや資産運用会社の保有する買 い越しが19%増の5万1787枚と、2007年8月以来の高水準に達した。 小麦相場は9日、2年5カ月ぶりの高値である1ブッシェル当たり

8.9325ドルを付けた。

米農務省は先週、世界の在庫見通しを引き下げた。ロシアでの干 ばつ、カナダとオーストラリアでの洪水の影響で生産高が減少したこ とを受け、小麦先物は過去1年間で77%高騰。食料価格の上昇は北ア フリカや中東で暴動のきっかけとなり、エジプトではムバラク大統領 が11日、辞任に追い込まれた。

キャノン・トレーディング(カリフォルニア州)のシニアブロー カー、ジョン・ソープ氏は11日の電話インタビューで「世界の人々が パン一斤の価格など食料高騰に対して敏感になっていることが懸念材 料だ。それが、世界各地で既存政権交代への支持が高まる要因となっ ているようだ」と指摘。「マクロ経済の視点から見て、それがヘッジフ ァンドの買い越しが増えている理由である可能性が高い」との見方を 示した。

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