豪州の洪水、米石炭業界に思わぬ恩恵-輸出15年ぶり高水準に増加か

オーストラリアのクイーンズラン ド州を襲った50年ぶりの大洪水が米国の石炭採掘各社に思いがけな い利益をもたらしそうだ。石炭業界の利益は過去最高に達し、輸出は 15年ぶりの高水準に増加すると予想されている。

米エネルギー省の8日の発表によると、米国の石炭輸出は今年、

8.8%増の約8650万トンと、1996年以来の高水準に達する見込み。豪 州で米テキサス州の2倍に相当する面積が洪水の被害を受けたことか ら、米国産石炭の需要が拡大している。米銀バンク・オブ・アメリカ (BOA)メリルリンチの1月25日のリポートによると、クイーンズ ランド州の原料炭と発電用石炭の生産量は計2300万トン落ち込む可 能性がある。これは、同州の2009年7月-10年6月の輸出量の約13% に相当する。

ブルームバーグ・ニュースがアナリスト11人を対象に実施した調 査の中央値によると、豪州の石炭供給に支障が出たことにより、米東 部の原料炭の平均価格は13%上昇し1トン当たり254ドル、発電用石 炭は20%高の同74ドルとなる見通しだ。これにより、米石炭会社ア ルファ・ナチュラル・リソーシズの利益は5倍に、ウォルター・エナジ ーの利益は75%増となる可能性がある。14年までに輸出を倍増させる ことを目指すオバマ米大統領の目標達成にも貢献しそうだ。

米国内の6州で18カ所の炭鉱を操業するコンソル・エナジーのセ ールス・マーケティング担当のボブ・プサテリ副社長は「天候関連の 要因で短期的な現象が発生すれば、石炭各社はそうした好機を逃さな いだろう」と述べた。

アジアの経済成長が他の地域を上回り、米国内の石炭消費が減少 するなか、全米の石炭生産会社は輸出の拡大を目指している。FBR キャピタル・マーケッツ(バージニア州)は1月14日、アジアの原料 炭の海上貿易需要が今年、3.6%増の1億7100万トンに達するとの見 通しを示した。一方、米エネルギー省は、米国の石炭消費が今年、0.8% 減少すると予想している。

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