バークレイズ:営業増益か、新CEO戦略に注目-15日決算

英バークレイズは、英銀大手 5行の先陣を切って2010年通期決算を発表する。投資銀行部門の評 価損減少で、一時項目を除いたベースで増益になったとみられる。

ブルームバーグ・ニュースがまとめたアナリスト21人の予想 中央値では、同行の10年税引き前利益は資産売却の影響を除き、 57億ポンド(約7600億円)と、前年の53億ポンドから増えた見 込み。同行は15日朝に決算を発表する。

レンズバーグ・ファンド・マネジメントで運用に携わるコリン・ モートン氏は「投資家が注目するのは投資銀行部門バークレイズ・ キャピタルのパフォーマンスだろう」と話す。「大きな部分を占める 事業な上に、四半期ごとの振れが大きい部門だ」と指摘した。

バークレイズの利益のほぼ3分の2を稼ぐ同部門の通期収入は 29%減の127億ポンドと見込まれる。

第4四半期は債券・通貨・商品のトレーディングの不調が響き、 収入は前年同期比25%減の27億2000万ポンドとなったと予想さ れている。同業の米ゴールドマン・サックス・グループは10%減、 ドイツ銀行の証券部門は30%増だった。

ただ、バークレイズ・キャピタルの税引き前通期利益は評価損 の減少で前年比67%増え41億1000万ポンドとなったと、キー フ・ブリュイエット・アンド・ウッズ(KBW)のアナリスト、マー ク・フィン氏はみている。

1月に就任したロバート・ダイアモンド最高経営責任者(CE O)はリターンが不十分な事業を特定しようとしている。バークレ イズは株主資本利益率(ROE)15%を目指している。今年に入っ て2000人近くを削減している同行が、通期決算とともに、この見 直しの結果の詳細を発表する可能性があると、アナリストらはみて いる。

野村ホールディングスのロンドン在勤アナリスト、ロバート・ ロー氏は投資家向け文書で、「新CEOの就任で、戦略変更があるの ではないかという期待が高まっている」として、「市場は同行全体の リターンを向上させるような具体策への言及に注目している」と話 した。

10年通期の純利益は32億ポンドと予想されている(13人の中 央値)。09年は資産運用事業バークレイズ・グローバル・インベス ターズ(BGI)の売却益が純利益を93億9000万ポンドに押し上 げていた。

アナリストはバークレイズの法人向け銀行部門が昨年10-12 月期に黒字に転じた公算があるとみている。スペインとポルトガル での不良債権が響き1-9月で4億1400万ポンドの税引き前損失 を出していた。

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