米国債(10日):下落、30年債入札不振-今週720億ドル消化

米国債相場は下落。労働市場の回 復とともにインフレが加速するとの懸念を背景に、午後に実施された 30年債入札(160億ドル)では需要が芳しくなかった。財務省は今週、 計720億ドルの国債入札を実施した。

30年債利回りは、ほぼ10カ月ぶりの高水準を記録。入札では投 資家の需要を測る指標の応札倍率は、過去10回の平均値を下回った。 米国債は朝方、米新規失業保険申請件数が2008年7月以来の低水準 に減少したことが材料となり、下落した。ニューヨーク連銀はこの日、 6000億ドルの国債購入計画に基づく最新の購入予定を発表した。

RWプレスプリッチのマネジングディレクター、ラリー・ミルス タイン氏は、「経済統計の内容が全般的に予想より良好なので、利回 りには上向きのバイアスがかかっている。市場参加者は量的緩和策第 2弾の終了に視線を向けている」と述べた。

BGキャンター・マーケット・データによると、ニューヨーク時 間午後4時13分現在、30年債利回りは前日比6ベーシスポイント (bp、1bp=0.01%)上げて4.77%。同年債(表面利率4.25%、 2040年11月償還)価格は29/32下げて、91 23/32。

10年債利回りは5bp上げて3.7%。

FRBの国債購入

FRBの発表によると、2月11日から3月9日までに18回に わたって計約970億ドルの国債を購入する計画だ。これまでの国債購 入額は3207億ドル。

ソシエテ・ジェネラルの米国債トレーダー、ショーン・マーフィ ー氏は、「今回発表された購入予定額は前月を大きく下回っており、 FRBの姿勢軟化が見受けられる」と述べ、「前回は1120億ドル購 入した。それに対し、今回は970億ドルの購入予定だ」と続けた。

米連邦準備制度理事会(FRB)のバーナンキ議長は9日、下院 予算委員会の公聴会で証言。「昨年12月と今年1月に見られた失業率 の低下で、楽観的になる根拠が多少示された」とする一方、「生産の 伸びがしばらくは緩やかなものにとどまる可能性が高いほか、企業は 雇用増加になおも消極的と報告されていることから、失業率がより正 常な水準に戻るまでには数年かかるだろう」と述べた。

入札結果

30年債の入札結果によると、投資家の需要を測る指標の応札倍 率は2.51倍と、過去10回の平均値2.68倍を下回った。

海外の中央銀行などを含む間接入札者の落札全体に占める比率は

43.1%。前回1月時は37.8%だった。過去10回の平均は38.29%。

直接入札者の比率は8%。1月時は12.4%、過去10回の入札 の平均は15.10%となっている。

30年債入札の最高落札利回りは4.750%と、入札直前の市場予 想の4.729%を上回った。前回入札(1月13日)は4.515%だった。 バンク・オブ・アメリカ・メリルリンチのデータによると、30年債の 投資リターンは2010年に8.7%、国債全体の5.9%を上回った。

米労働省が発表した先週の新規失業保険申請件数(季節調整済み) は前週から3万6000件減少して38万3000件。ブルームバーグ・ニ ュースがまとめたエコノミスト予想中央値は41万件だった。

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