2月10日の米国マーケットサマリー:ドル上昇、失業保険申請が減少

ニューヨークの為替・株式・ 債券・商品相場は次の通り。(表はNY午後4時現在)

為替 スポット価格 前営業日 ユーロ/ドル 1.3594 1.3733 ドル/円 83.31 82.36 ユーロ/円 113.24 113.09

株 終値 (暫定値) 前営業日比 変化率 ダウ工業株30種 12,229.29 -10.60 -.1% S&P500種 1,321.87 +.99 +.1% ナスダック総合指数 2,790.45 +1.38 +.0%

債券 直近利回り 前営業日比 米国債2年物 .83% +.04 米国債10年物 3.70% +.05 米国債30年物 4.78% +.07

商品 (中心限月) 終値 前営業日比 変化率 COMEX金 (ドル/オンス)1,362.50 -3.00 -.22% 原油先物 (ドル/バレル) 87.12 +.41 +.47%

◎外国為替市場

ニューヨーク外国為替市場では、ドルが主要通貨の大半に対して 上昇。米失業保険申請件数の減少に反応した。また欧州とオーストラ リアの経済指標を受けて成長の足踏み懸念が強まったことも手掛かり。

円は対ドルで1カ月ぶり安値を付けた。先週の米失業保険申請件 数は2008年7月以来の低水準まで減少した。ユーロはドルに対し4 日ぶりに反落。株価下落で高利回り資産の需要が低下した。オースト ラリア・ドルは、1月のフルタイム雇用者数の減少が嫌気されて売ら れた。

バンク・オブ・ニューヨーク・メロン(BNYメロン)のシニア 為替ストラテジスト、マイケル・ウールフォーク氏は、「幅広いドル 買いの動きが見られる。逃避需要だ」と指摘。「株価が下げ、投資家 はリスク志向の度合いを弱めに調整した」と続けた。

ニューヨーク時間午後2時35分現在、ドルは対ユーロで前日比 1%高の1ユーロ=1.3601ドル(前日は1.3733ドル)。対円では

1.2%上げて1ドル=83円36銭(前日は82円36銭)。一時83 円37銭と、1月12日以来の高値を付けた。ユーロは円に対し

0.2%高の1ユーロ=113円31銭(前日は113円09銭)。

◎米国株式市場

米株式相場は買いが優勢。日中の下げを埋めた。エジプトのムバ ラク大統領が、スレイマン副大統領に権限を委譲する方針を示したこ とから、同国の政治的危機が世界経済を脅かすことはないとの楽観が 強まった。

通期の業績見通しを引き上げた自然食品小売りのホール・フー ズ・マーケットが高い。予想を上回る決算を発表した米最大のタイヤ メーカー、グッドイヤー・タイヤ&ラバーも値上がり。一方、シスコ システムズとアカマイ・テクノロジーズはいずれも大幅下落。いずれ も業績見通しが予想を下回ったことが嫌気された。

ニューヨーク時間午後4時過ぎの暫定値では、S&P500種株価 指数は前日比0.1%高の1321.87。一時付けた0.7%安から反転し た。ダウ工業株30種平均は10.60ドル(0.1%)下落の

12229.29ドル。一時は83ドル下げたが、その大半を埋めた。米証 券取引所の騰落比率は約11対10。

インスティネット(ニューヨーク)の米国セールス・トレーディ ング責任者、マーク・ターナー氏は、エジプトの「平和的解決に向け た正しい方向への歩みは、いかなるものでも市場にとっては好ましい」 と述べた。

◎米国債市場

米国債相場は下落。労働市場の回復とともにインフレが加速する との懸念を背景に、午後に実施された30年債入札(160億ドル)で は需要が芳しくなかった。財務省は今週、計720億ドルの国債入札を 実施した。

30年債利回りは、ほぼ10カ月ぶりの高水準を記録。入札では 投資家の需要を測る指標の応札倍率は、過去10回の平均値を下回った。 米国債は朝方、米新規失業保険申請件数が2008年7月以来の低水準 に減少したことが材料となり、下落した。ニューヨーク連銀はこの日、 6000億ドルの国債購入計画に基づく最新の購入予定を発表した。

RWプレスプリッチのマネジングディレクター、ラリー・ミルス タイン氏は、「経済統計の内容が全般的に予想より良好なので、利回 りには上向きのバイアスがかかっている。市場参加者は量的緩和策第 2弾の終了に視点を向けている」と述べた。

BGキャンター・マーケット・データによると、ニューヨーク時 間午後2時46分現在、30年債利回りは前日比6ベーシスポイント (bp、1bp=0.01%)上げて4.77%。同年債(表面利率

4.25%、2040年11月償還)価格は27/32下げて、91 23/32。

10年債利回りは5bp上げて3.7%。

◎金先物市場

ニューヨーク金先物相場は反落。ドルの堅調で代替資産としての 金買いが鈍り、3日ぶりの下げとなった。

主要6通貨に対するインターコンチネンタル取引所(ICE)の ドル指数は一時0.9%上昇。先週の失業保険申請件数が2008年7 月以来の水準に減少したことが影響した。エジプトのムバラク大統領 が辞任するとの観測が広がるなか、金は下げ渋った。昨年の金相場は 30%上昇し、10年連続高を記録した。

フューチャーパス・トレーディングのトレーダー、フランク・レ シュ氏(シカゴ在勤)は、「今年の金のパフォーマンスは昨年ほど好 調にはならないだろう」と語る。「経済の改善は続く。ドルの上昇は トレーダーに金売りの口実を与えるだろう」と続けた。

ニューヨーク商業取引所(NYMEX)COMEX部門の金先物 4月限は前日比3ドル(0.2%)安の1オンス=1362.50ドルで終 了した。一時は1%安まで売り込まれた。

◎原油先物市場

ニューヨーク原油先物相場は小じっかり。エジプトのムバラク大 統領が10日にも辞任し軍に権力を委譲するとの観測が広がった。

原油価格は6営業日ぶりの上昇。エジプト国営テレビは現地時間 夜にムバラク大統領の演説を放送すると伝えた。軍最高評議会は国民 の「正当な」要求に対応し、協議を続けるとの声明を発表した。エジ プト騒乱で原油価格は1月に2年ぶりの高値に上昇していた。

ショーク・グループ(ペンシルベニア州ビラノバ)のスティーブ ン・ショーク社長は、「1979年のイラン革命の再現なのか、あるい は全く違う現象になるのか分からない」と述べた。

ニューヨーク商業取引所(NYMEX)の原油先物3月限は前日 比2セント(0.02%)高の1バレル=86.73ドルで終了した。過去 1年間では16%の値上がり。

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