欧州債(10日):ポルトガル債上昇、ECB購入の観測で下げから反転

欧州債市場ではポルトガル10年 債相場が上昇し、同利回りは1999年以来の高水準から下げに転じた。 欧州中央銀行(ECB)がポルトガル国債を購入したと、取引につい て知る関係者3人が明らかにした。

関係者2人が匿名を条件に述べたところによると、ECBは年限 5年のポルトガル国債を購入した。ECBの報道官はコメントを控え た。

ギリシャ国債相場は6営業日続落。同国の失業率が悪化し、過去 最高となったことが背景にある。ドイツ国債は3日ぶりに上昇。株安 に加え、ECBが商品主導のインフレ加速は長続きしないとの見方を 示したことが手掛かりとなった。

DZ銀行のストラテジスト、グレン・マルシ氏(フランクフルト 在勤)は、「ECB購入の可能性が報じられ、ポルトガル国債の利回 りが急激に動いた」と述べ、「利回り上昇の動きは行き過ぎだった可 能性があることから、反転したのは驚きではない」と続けた。

ロンドン時間午後4時40分現在、ポルトガル10年債の利回りは 前日比6ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)低下し7.30%。 一時は7.64%まで上げ、ユーロ導入の1999年以来の高水準を付けて いた。同国債(表面利率4.8%、2020年6月償還)価格は0.375ポ イント上げ83.47。

ドイツ10年債とのスプレッド(上乗せ利回り)は6bp縮小の 400bp。ドイツ10年債利回りは3.31%でほぼ変わらず。前日には 2010年1月14日以来の高水準となる3.315%を付けた。

ギリシャ10年債利回りは前日比13bp上昇の11.39%。同年限 のドイツ国債とのスプレッドは16bp拡大し808bpと、1月31日 以降の最大となった。

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