OPEC:原油需要見通しを上方修正、価格高騰は供給不足とは無関係

石油輸出国機構(OPEC) は10日、今年のOPEC産原油の需要見通しを上方修正した。2 年ぶりの高値水準にある原油相場については、供給不足が原因では ないとの見方を示した。

OPEC事務局が10日発表した月報によると、今年の需 要見通しは日量2980万バレルと、前月の予想から日量約40万バレ ル上方修正された。経済成長に加えて、今年の冬が平年に比べて気温 が低いことが見通し引き上げの背景だ。その上でOPECは、今年に 入りロンドン市場で原油が2008年以来初めてとなるバレル当たり 100ドルを突破したのは、世界的な供給不足を示唆しているわけでは ないと続けた。

OPECは「世界的な経済活動に加えて、厳しい寒さの影響」 が見通し修正につながっていると説明した。

OPECの見通しでは、今年の世界全体の石油消費量は日量 140万バレル(1.6%)増加して、日量8770万バレル。国際エネ ルギー機関(IEA)が10日発表した月報によると、世界の石油需 要は日量8930万バレルと、前年比で1.7%増加する見通しだ。

10日のロンドン市場では北海ブレント原油先物はバレル当たり 100ドルを上回っている。今月3日には、2年4カ月ぶり高値となる

103.37ドルを記録した。北アフリカの政情不安が中東の石油輸出の 妨げとなるとの懸念が背景。

OPECは「しかし、供給不安に根拠はない。スエズ運河やS UMEDパイプライン(スエズ運河と地中海を結ぶパイプライン)を 経由する供給が途絶されたとしても、比較的早急に原油タンカーのル ートを変更することで対応は可能だ」と指摘した。

原題:OPEC Raises Demand Forecast; Says Shortage Not Behind $100 Oil

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