ECB:政策金利は依然適正、物価リスク強まる可能性-月報

欧州中央銀行(ECB)は、差し 迫った利上げの必要性を感じていないことを示唆した。一方で、イン フレ率が今年の大半を通じて2%を上回るとの予想も示した。

ECBは10日公表した月報で、「現行の政策金利水準は依然とし て適正だ」と、3日の政策委員会後のトリシェ総裁の会見内容を踏襲 した。インフレリスクについては「上向きに転じる可能性があり、非 常に厳密に監視する必要がある」との認識を示した。

1月のユーロ圏インフレ率は2.4%に上昇した。エネルギーと食 料品の値上がりが響き、ECBが目指す2%弱の水準を超えた。EC Bはインフレ加速が賃金上昇圧力につながることを警戒している。

月報は「総合的なインフレ率に対する短期的な上昇圧力が引き続 き見られる」とし、「インフレ率は一時的にさらに上昇する可能性があ り、2011年の大半を通じて2%を若干上回って推移する公算が大きい。 その後、年の変わり目前後に低下し始めるだろう」と予想した。

同時に公表した最新の四半期専門家調査の結果によると、エコノ ミストらは11年のインフレ率を平均1.9%と予想。従来の1.5%から 予想を引き上げた。12年の予想は1.8%(従来予想1.6%)に上方修 正した。

ECBの昨年12月時点の予想は11年が1.8%前後、12年が1.5%。 ECBは3月に最新予想を公表する。

月報は景気について、成長見通しへのリスクは「依然として若干 下方向に傾いている」との認識を示した。専門家は11年の経済成長率 予想を1.6%と従来の1.5%から上方修正。12年予想は1.7%で据え置 いた。

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