「どこの取引所とも統合話していない」-世界的再編動きに東証社長

東京証券取引所の斉藤惇社長は10 日、東証内で一部記者団に対し、世界的に取引所再編の動きが相次い でいることに関連し、「現在はどこの取引所とも統合について話してい ない」と述べた。

斉藤社長は、「いつも何かいいものがあれば、東証はいつでもオー プンだ。常にいろいろなビジネスモデルは求めている」としながらも、 「大きな流動性を持つ市場をつくる意義はあるが、器を増やせばいい という問題でもない」とも指摘した。

また同社長は、東証は株式上場していないため、競合各社と戦略 は違うとした上で、「取り残される危機感はあまり感じない」と強調。 大事なことは、「上場している株のバリューを上げることだ」と話した。

英ロンドン証券取引所グループ(LSE)と、トロント証券取引 所を所有するカナダのTMXグループは9日、LSEが約32億カナ ダ・ドル(約2660億円)でTMXを買収することで合意。また同日に は、ドイツ最大の証券取引所運営会社のドイツ取引所が、ニューヨー ク証券取引所(NYSE)などを運営するNYSEユーロネクストの 買収に向け、協議が進んでいることが明らかになった。

一方、大阪証券取引所広報担当の矢田真博氏はブルームバーグの 電話取材に、大証としては「デリバティブ市場と新ジャスダックでそ れぞれ世界に通じる総合取引所を目指していく。統合などについては、 現時点では話せるようなことはない」と述べた。

大証ジャスダック市場に上場する大証株は、10日の取引で一時前 日比3.1%高の42万6500円まで上昇。終値は1.5%高の41万9500 円だった。

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