クレディ・スイス:ROE目標、配当を下げ-規制強化対応で

スイス2位の銀行、クレディ・ス イス・グループは10日、株主資本利益率(ROE)の目標を引き下げ たことを明らかにした。自己資本規制の厳格化に対応した。また、同 日発表した2010年10-12月(第4四半期)決算は、利益がアナリス ト予想を下回った。

同行はROE目標を15%超と、従来の18%超から引き下げた。10 年のROEは14.4%だった。第4四半期の純利益は8億4100万スイ ス・フラン(約720億円)と、前年同期から6%増えたものの、ブル ームバーグ・ニュースがまとめたアナリスト18人の予想(9億2800 万フラン)を下回った。

同行は2010年の配当も1株当たり1.30フランと09年の2フラン から引き下げた。株価はチューリヒ市場で一時3.2%安まで下げた。

メディオバンカのアナリスト、クリストファー・ウィーラー氏(ロ ンドン在勤)は、ROE目標引き下げは「難しい市場環境や競争激化 を反映してものだ。バーゼル3の影響もある」と話した。

スイス政府の諮問委員会は昨年10月に、クレディ・スイスと同業 のUBSの自己資本比率の最低基準を、バーゼル銀行監督委員会の新 基準のほぼ2倍とすることを提言した。新基準のバーゼル3は2019 年に完全施行される。

ROE

ブレイディ・ドゥーガン最高経営責任者(CEO)はブルームバ ーグテレビジョンとのインタビューで、「これらの資本要件とバーゼル 3の施行状況を検証し、この新しい環境の下での自己資本について、 非常に慎重だが持続可能な認識と15%超というROE目標に達した」 と説明した。

クレディ・スイスは費用の割合の目標も72%未満と、従来の65% 未満から変更した。プライベートバンク・資産運用部門の税引き前利 益率の目標は35%超(従来は40%超)とした。

同行は金融危機のさなかの09年2月に、ROE目標を18%超と、 それ以前の20%超から引き下げていた。

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