オリンパス:次期社長に初の外国人起用、医療事業強化へ

内視鏡など医療器具やデジタルカメ ラなどを手がけるオリンパスは10日、次期社長に英国人のマイケル・ ウッドフォード氏(50)が4月1日付で昇格する首脳人事を発表した。 菊川剛社長(69)は代表権のある会長兼CEO(最高経営責任者)に就 任する。社長交代は10年ぶり。

主力の医療事業で20年の経験を持つ人材を起用することで、新興 国市場での展開強化などグローバル事業を進めるのが狙いとしている。 外国人社長の起用は同社で初めて。

ウッドフォード氏は現在、同社の執行役員で、欧州市場全体の事業 を統括するオリンパス・ヨーロッパ・ホールディングスの社長。発表文 によると、同氏は英マージーサイド州リバプール生まれ。81年に医療機 器メーカーのKeyMed(キーメッド)社(Medical & Industrial Equipment Ltd)に入社、91年に同社社長に就任した。

その後、2003年からオリンパスKeyMedグループの取締役に就任、 04年にオリンパスメディカルシステムズの取締役などを歴任し、現在は KeyMed社の会長とオリンパス本体の執行役員を務めている。

オリンパスの今期業績は、売上高が前期比2%減の8650億円、営 業利益が同20%減の480億円、純利益は同71%減の140億円と、減収 減益を見込んでいる。円高による収益圧迫要因に加え、デジタルカメラ など映像事業が120億円の赤字に転落(前の期は33億円の黒字)する と予想しており、それが大幅減益の要因となる。

主力の医療事業の売上高は3650億円と全社の4割超を占め、内視 鏡やビデオスコープ、外科手術関連製品などが主力製品。同事業の営業 利益は765億円で営業利益率は21%と高収益だが、前の期に比べるとわ ずかな増収増益予想で成長性は鈍化。大正8年に創業された同社は、 2019年の創業100周年に向け、収益力強化が求められている。

今回の首脳人事についてMFグローバルFXA投信のステファ ン・バーカー氏は「医療事業が最大の稼ぎ頭のオリンパスにとって、事 業推進にあたり彼を抜擢したのではないか」と指摘。「グローバル競争 がさらに激しくなるなか、ウッドフォード氏の就任で、赤字のカメラ事 業撤退もありうるかもしれない」との見方を示した。

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