チューリッヒF:10年10-12月の利益は横ばい-豪州洪水響く

スイス最大の保険会社、チューリ ッヒ・ファイナンシャル・サービシズの2010年10-12月(第4四半 期)決算は、純利益が前年同期比でほほ横ばいだった。オーストラリ アの洪水被害に伴う保険金請求で損害保険部門の利益が圧迫された。

純利益は10億4000万ドル(約860億円)。前年同期は10億3000 万ドルに修正された。10日発表された10年通期の利益を基にブルー ムバーグが算出した10-12月の数字を同社が確認した。ブルームバ ーグが8人のアナリストを対象にまとめた予想平均は10億2000万ド ルだった。

同社は向こう3年で5億ドルのコストを削減する計画。経費節減 の3分の2以上は損保事業が対象となる。マルティン・セン最高経営 責任者(CEO)は発表資料で、10年は「重大な損害を伴う事象が異 例の数に上った」とした上で、「損保事業の利ざや確保に引き続き重点 を置く」考えを示した。

同社は損保事業の収益力の指標であるコンバインド・レシオ(損 害率・経費率の合算比率)を3-4ポイント改善させたい意向。コン バインド・レシオは保険料収入の減少と、チリ地震や豪州の洪水など 自然災害に伴う保険金請求の増加が響き、10年通期は97.9%と、前年 の96.8%から悪化した。100%を超えると、保険会社が引き受けで損 失を出していることを示す。

10年通期の利益は前年比13%減の49億ドル。米保険管理部門ファ ーマーズ・グループをめぐる米国での集団訴訟の和解で、総額4億 5500万ドルの支払いが生じたことが響いた。

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