シチズンH株上昇、時計事業の収益性高まり利益増額-目標株価上げも

シチズンホールディングス株が上 昇。一時、前日比3.4%高の579円を付けた。同社は9日、世界的な需 要回復を背景に主力の時計事業が好調なことから、今期(2011年3月 期)業績予想を増額修正した。高収益事業にけん引され、今後も収益を 伸ばしていくとの見方が広がった。

発表によると、今期の連結営業利益は前回予想比18%増の165億 円を見込む。時計事業では主力のシチズンブランドのクリスマス向けセ ルインが順調だったほか、ムーブメント事業も好調。同時に発表した 10年4-12月期の連結営業利益は149億円で、修正前の通期予想の 140億円を上回っていた。

高収益の時計は世界的な活況を呈している。高付加価値品のムーブ メントの比率上昇もあり、10-12月期の時計事業の営業利益率は

15.4%と、前年同期の14.3%から向上した。野村証券金融経済研究所 の田中誓アナリストは9日付の投資家向けリポートで、「円高が進展す る中、金融危機以前の水準である15%を達成した点は高く評価」する とコメント。同事業は完成品、ムーブメントともに増産体制に踏み切っ ており、「12年3月期以降も増収増益基調をたどろう」と述べている。

ブルームバーグデータによると、決算発表後に予想を公表したアナ リスト5人の今期営業利益の予想平均値は170億円。会社の修正値を5 億円ほど上回る。決算を受けて、野村証券は目標株価を前回から50円 引き上げ、750円にした。バークレイズ・キャピタル証券、JPモルガ ン証券もそれぞれ20-30円引き上げている。

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