旭硝子株が反落、原燃料高響き今期減益予想-UBS格下げ

旭硝子株が一時、前日比5.9%安 の1033円まで反落。原燃材料価格の高騰を反映し、今期(2011年12 月期)は営業減益を計画、前期は利益が2倍以上伸びていただけに、業 績回復モメンタム(勢い)の鈍化を懸念する売りが優勢となった。

同社が9日の取引終了後に示した今期の連結業績予想は、売上高は 前期比4.7%増の1兆3500億円と増収を継続するが、営業利益は4% 減の2200億円を計画。原燃材料の価格上昇を見込んでいるという。U BS証券では同日付で、投資判断を従来の「買い」から「中立」に引き 下げている。

同社広報担当の若杉裕之氏は、減益の要因である原油の価格につい て、「昨年に比べて今年はかなり上昇を見込んでいる」と述べた。「重 油価格が1ドル上がると4億円の損失が出る」同社では、今期想定はW TIで95ドルと、前期のドバイ原油の75ドルから高めに見積もった。

ただ、市場ではガラス事業の採算改善を評価する声もあり、株価は 次第に下げ幅を縮小、午前終値は同2.4%安の1072円まで戻した。

前期に212億円の営業黒字に転換したガラス事業の利益率は、10 年10-12月期は5.2%と、前年同期の0.6%から大幅に上昇した。ゴー ルドマン・サックス証券の渡辺崇アナリストらは10日付の投資家向け リポートで、「10-12月期の国内のガラス事業の収益性が想定以上に 改善していた点はポジティブ」とコメント。エコガラスの増加に伴い、 建築用ガラスの収益性が改善していることが背景と見ている。

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