昭電工株が反落、エレクトロニクス事業に不安-業績計画は予想下回る

化学大手、昭和電工の株価が8営 業日ぶりに反落。前日比7.3%安の178円まで売られ、2009年11月18 日以来、約1年3カ月ぶりの日中下落率を記録した。今期(11年12月 期)の業績計画値が市場予想を若干下回り、ハードディスク(HD)な どエレクトロニクス事業の収益性が懸念されている。

会社側が9日の取引終了後に発表した今期業績予想によると、本業 のもうけを示す連結営業利益は前期比16%増の450億円を見込み、10 年12月1日公表の中期経営計画「PEGASUS(ペガサス)」の目 標数値と同じ。担当アナリスト11人の同予想値の平均は466億円だっ たため、会社予想は市場コンセンサスを3.6%下回った。

MFグローバルの化学担当アナリスト、ジョエル・シャイマン氏は 「一番の心配事はHDなどエレクトロニクス事業の営業利益が前期決算 で事前予想を下振れたことだ。HDドライブ市場が足元で弱含んでいる 背景を会社側に聞きたい」と9日付の投資家リポートで指摘する。

昭電工IR担当の加藤信裕氏は、企業のパソコン更改やサーバー増 強などでHDの需要は強含んでいると説明、同社では昨年6月末に月産 2200万枚だった生産能力を段階的に引き上げ、6月末までに2700万枚 にする計画だ。HD事業を含むエレクトロニクスの前期営業利益は149 億円、今期計画は前期比54%増230億円。

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