ドルが対円で2週間ぶり高値、米失業保険申請件数を見極め-82円後半

東京外国為替市場では、午後の取 引でドルが対円で、一時1ドル=82円72銭と、1月28日以来、約2 週間ぶりの高値を付けた。この日の米国時間には新規失業保険申請件 数の発表を控えて、米金利の動向を見極めたいとの意向から、ドル売 りの動きが鈍る格好となった。

日本時間午後4時5分現在のドル・円相場は1ドル=82円68銭 で推移。ユーロ・ドル相場は一時1ユーロ=1.3679ドルと、前日のニ ューヨーク時間午後遅くに付けた1.3733ドルからドルが水準を切り 上げた。同時刻現在は1.3686ドル付近で取引されている。

上田ハーローのシニアアナリスト、山内俊哉氏は、東京市場は材 料難の中で、各国の金利動向に目が向きやすいとして、米金利につい ては、目先はこの日の米国時間に発表される新規失業保険申請件数の 内容次第といった感があると説明。申請件数が「40万件を切るか切ら ないかは結構大きいと考えており、仮に切ってくるようであれば、先 行きの金利上昇につながる可能性がある」として、日米金利差を背景 にドル売り・円買いの動きには限界があるとみている。

この日の米国時間には、5日までの1週間の新規失業保険申請件 数が発表される。ブルームバーグ・ニュースがまとめた市場予想によ ると、41万件の申請が見込まれており、前週の41万5000件からは減 少する見通し。

前日の米国債市場では、10年債の利回りが一時3.77%と4月29 日以来の水準まで上昇。しかし、10年債の入札好調を受けて、その後 は金利が下押される格好となっていた。

米連邦準備制度理事会(FRB)のバーナンキ議長は9日に、下 院予算委員会の公聴会での証言で、「昨年12月と今年1月に見られた 失業率の低下で、楽観的になる根拠が多少示された」と指摘。一方で、 「生産の伸びがしばらくは緩やかなものにとどまる可能性が高いほか、 企業は雇用増加になおも消極的と報告されていることから、失業率が より正常な水準に戻るまでには数年かかるだろう」と述べている。

また、米アトランタ連銀のロックハート総裁は9日に行った講演 後、聴衆との質疑応答で「ある時点では、資産購入の結果、利回りは 低下するというのが当局者らの一致した見解だった」とした上で、利 回りの上昇を「私は米経済の先行きへの信頼感が改善していると解釈 する」と発言。さらに、記者団に対して、成長の加速は、6000億ドル 規模の国債購入プログラムが6月に終了した後、FRBが追加購入す る必要が恐らくないことを意味すると述べた。

一方、前日の欧州債市場では、ドイツの10年債利回りは一時

3.318%まで上昇し、2010年1月14日以来の高水準を付けた。

この日はECBのビニスマギ理事がブリュッセルで講演を行う。 また、イギリスでは、イングランド銀行が金融政策委員会(MPC) を開く。ブルームバーグ・ニュースがまとめた市場予想では、政策金 利は0.5%に据え置かれる見通し。資産購入枠については2000億ポン ドが維持されると見込まれている。

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