レポ金利が2カ月ぶり高水準、TB発行や準備預金の積み最終需要で

証券会社などの資金調達手段であ るレポ(現金担保付債券貸借)金利が約2カ月ぶりに0.11%台に上昇 した。国庫短期証券(TB)の発行日や準備預金の積み最終日に伴う 資金需要が高まったためだ。日本銀行は午後に潤沢な資金供給を実施 した。

10日の東京レポレートは、2営業日後に受け渡しされる翌日物 (スポットネクスト物)が前日比0.2ベーシスポイント(bp)上昇の

0.11%と、昨年12月14日以来の高水準になった。1営業日後に受け 渡しされる翌日物(トムネクスト物)も0.4bp高い0.109%だった。 実際の取引は0.115%も成立していた。

レポの受け渡し日となる14日はTB3カ月物の発行日、15日は 準備預金の積み最終日にあたる。TB3カ月物は入札後に利回りが上 昇するなど投資家への販売が低調で、証券会社の在庫が増えていると の指摘が出ていた。積み最終日は銀行が資金運用に慎重になっている もよう。

国内大手金融機関の資金担当者は、15日は国から年金が払い込ま れることで大幅な資金余剰日になるが、一部の金融機関に資金が偏在 しやすい上、資金供給オペの期日到来も多く、資金調達が強まってい たと言う。

日銀の共通担保オペ(金利入札方式)の期日到来額は14日が総額 1兆6000億円程度、15日は総額2兆5000億円程度になる。

潤沢供給の効果は3カ月物まで

レポは、実質的な下限となる準備預金の付利0.10%に対して

0.11%近辺までの上昇にとどまっている。日銀が昨年12月以降、資金 供給を積極化しているためだ。昨年の市場では0.13-0.14%近辺まで 上昇する場面もあった。

日銀は午後、本店共通担保オペ8000億円(2月14日-3月1日) と全店オペ1兆6000億円(2月15日-3月14日)を通知。本店オペ は9105億円の応札が集まり、8004億円を落札。全店オペは応札が1 兆1530億円にとどまる札割れ。昨年12月以降、オペの札割れが頻発 しており、需要を上回る資金供給が通知されている証拠だ。

国内証券のディーラーは、レポが0.11%以下に抑えられているた め、TB3カ月物利回りの0.11%台では余剰資金を抱えた銀行の買い が入りやすいと指摘する。もっとも、この日の新発TB3カ月物は

0.1175%の売り気配となっており、需給が悪化していることへの影響 も出ているとの指摘もあった。

国内大手銀行の短期金利ディーラーは、日銀が金融調節で金利上 昇を抑えられるのはせいぜい3カ月物までで、それ以上の長めのTB は引き続き中期債の影響を受けやすいと言う。6カ月物から1年物に かけては投資家の層が薄い。

新発TB1年物利回りは0.14%近辺。国内証券のディーラーによ ると、14日の入札で落札利回りがどこまで上昇するか不透明なため、 買いが手控えられていると言う。昨年12月の入札では0.189%と、1 年5カ月ぶりの高水準を記録していた。

TB1年物に影響を与える2年利付国債は、新発301回債利回り が約1年3カ月ぶりの高水準0.24-0.245%で高止まり。残存期間1 年の利付国債は0.17%、残存期間1年半の銘柄は0.195%で推移して おり、国内証券によると買い手が少ないという。

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