消費者金融3社、「過払い請求」市場予想下回る-アイフル急騰

大手消費者金融3社の「過払い」利 息返還請求件数が市場予想を下回っている。武富士破綻の影響で注目さ れていた昨年12月の返還請求件数は3社合計で3万4400件と前年同月 比4.7%減った。11月比では14%の増加だったが、専門家の予想の範囲 内で、アイフル株を中心に10日の株価は上昇した。

武富士は昨年9月に過払い利息の返還負担で倒産した。野村証券の 魚本敏宏氏は12月の件数について、武富士破綻で過払い金を取り戻せ なくなった多重債務者が同業他社へ請求する動きが鮮明になるかどう かの「一つ目のウォッチポイント」としていた。一方、アイフルが9日 発表した4-12月決算は97億円の黒字に転換した。

各社の開示資料によると、12月の請求件数はアコムが前年同月比

6.5%増の1万3100件(11月比1.6%増)、プロミスが11%減の1万2300 件(9.8%増)、アイフルが10%減(45%増)の9000件。シティグルー プ証券の津田武寛アナリストは「前年同月比20%程度増加してもおかし くないと思っていた」と武富士の影響は予想以下との見方を示した。

10日の株価終値はアイフルが値幅制限いっぱい(ストップ高)の前 日比30円(34%)高の118円。安く始まったプロミスとアコムは反転し て一時は5%を超えて上昇したが、結局それぞれ15円(1%)高の1471 円、22円(3.2%)高の709円で取引を終了した。

野村証券の大塚亘アナリストはリポートで、3社の請求件数につい て、「株価に織り込まれている利息返還損失は過大」と最近の3社の株 は売られ過ぎと指摘した。シティ証の津田氏は今後の請求動向について 1月に一時的に増加した後、2月から急減少する可能性もあるとし「長 期的な請求件数の減少傾向に変わりはない」とみている。

ただ、親銀行など経営を支える側は当面、様子を見守る方針だ。プ ロミスに出資する三井住友銀行の国部毅次期頭取は、同社への追加資本 支援について、「数カ月内に必要性を判断する」と述べ、もうしばらく 過払い請求動向を見極めたい考えを示した。

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