1月の国内企業物価は2年2カ月ぶり高い伸び-1.6%上昇

1月の国内企業物価指数は、国際 商品市況の上昇を受けて、前年同月比で2008年11月以来2年2カ月 ぶりの高い伸びとなった。新興国の力強い景気回復を受けて、原油を はじめ同市況が堅調な値動きを続けており、国内企業物価指数は当面、 上昇基調をたどるとみられている。

日本銀行が10日発表した1月の国内企業物価指数は前年同月比

1.6%上昇した。前月比は0.5%のプラスだった。いずれも4カ月連続 の上昇で、ブルームバーグ・ニュースの予想調査(前年同月比1.4%、 前月比0.3%上昇)を上回った。昨年12月の確報値は前年同月比1.2% 上昇、前月比は0.4%上昇だった。

ニューヨークの原油先物相場は足元で1バレル=80ドル台後半 で推移している。日銀は先月26日公表した1月の金融経済月報で、国 内企業物価指数は「国際商品市況の動きを反映して、当面、上昇基調 で推移するとみられる」と指摘。前月から「緩やかな」を削除して見 通しを上方修正した。

日銀の愛宕伸康物価統計課長は「海外市況がアジアの需要好調を 背景に強含む中、国内企業物価指数は前月比、前年同月比ともに伸び を高めている。前年同月比では、石油・石炭製品や鉄鋼など海外市況 の影響を受けやすい製品のプラス幅が拡大する一方で、機械類の下落 幅が縮小している」と述べた。

商品市況は今後も上昇か

バークレイズ・キャピタル証券の森田京平チーフエコノミストは 統計発表前、「新興国・資源国の高成長を背景として、原油に代表され る資源価格はトレンド的には上昇する可能性が高い。加えて、グロー バルに供給されている流動性の多さを考慮すると、今後も国際商品市 況は上昇していく可能性が高い」と指摘する。

日銀は先月25日の金融政策決定会合で、昨年10月の経済・物価 情勢の展望(展望リポート)の中間評価を行い、物価について「国際 商品市況高の影響からやや上振れる」として、国内企業物価指数の前 年比の見通し(委員の中央値)を11年度は0.5%上昇から1.0%上昇 へ、12年度は0.6%上昇から0.7%上昇へ、それぞれ上方修正した。

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