ゴールドマンとS&Pが異なる見解-債券トレーディング収入見通しで

米格付け会社スタンダード・アン ド・プアーズ(S&P)は、米銀の債券トレーディング収入は減少し 続けると予想し、米投資銀行ゴールドマン・サックス・グループのデ ービッド・ビニアー最高財務責任者(CFO)とは対照的な認識を示 した。

S&Pは9日の電話会議で、銀行は高利回り証券のトレーディン グを減らし、取引デスクのリスク管理を強化していると指摘。これが 減収につながるとの見通しを示した。米金融規制改革法(ドッド・フ ランク法)に盛り込まれた銀行の自己勘定取引規制(ボルカー・ルー ル)も収入を圧迫するという。

一方、債券トレーディングが収入の最大部分を占めるゴールドマ ンは、昨年のような減収は続かないとみている。ビニアーCFO(55) が9日、マイアミで開かれたクレディ・スイス・グループ主催の投資 家会議で発言した。ゴールドマンの債券・為替・商品(FICC)部 門の収入は昨年37%減少した。FICCは同社の収入全体の35%を占 めた。

昨年10-12月(第4四半期)、ゴールドマン、モルガン・ズタン レー、JPモルガン・チェース、バンク・オブ・アメリカ(BOA)、 シティグループの大手5社は軒並み、債券トレーディング収入が2008 年以来最低の水準にとどまった。

一方でS&Pは、減収見通しは銀行の格付けに対するリスクとは ならないと指摘。「投資銀行事業からの段階的なシフト」が信用の評価 にプラスに働くためと説明した。

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