米国債:上昇、間接入札が過去最高-10年債利回り3.65%

米国債相場は上昇。10年債利回り は低下した。一時は4月以来の高水準を記録した場面もあったが、米 財務省が実施した10年債の入札で、落札全体に占める海外中銀を含む 間接入札の割合が拡大し、国債買いが膨らんだ。

間接入札の割合は71.3%と過去最高。1月の前回入札時は

53.6%、過去10回の平均値は46.4%となっている。前日の3年債 入札では、インフレが加速するとの懸念が強まる中、間接入札の割合 が2007年以来の低水準に沈んだ。前日の10年債の利回りは約2週間 ぶりの大幅上昇を記録した。

ジェフリーズ・グループの政府債エコノミスト、トーマス・サイ モンズ氏は、「過去数日間続いた大規模な売りで、ある程度の投資妙 味が出てきた。国債利回りが異例の水準に達したところで、買いが戻 った」と述べた。

BGキャンター・マーケット・データによると、ニューヨーク時 間午後3時44分現在、10年債利回りは前日比9ベーシスポイント (bp、1bp=0.01%)下げて3.65%。同年債(表面利率

2.625%、2010年11月償還)価格は22/32上げて、91 20/32。

10年債利回りは一時、3.77%と4月29日以来の最高を記録す る場面もあった。前日は1月20日以来で最大となる11bp上昇して いた。

失業率「しばらくは」高水準

米連邦準備制度理事会(FRB)のバーナンキ議長は9日、下院 予算委員会の公聴会で証言、失業率について「しばらく」は高水準に とどまる可能性が高いとの認識を示した。政策金利を引き続き低水準 で維持し、国債購入計画を進めていくことが示唆された。

ニューヨーク連銀は償還期限2015年2月から2016年6月の国 債75億ドルを購入。FRBは今年6月末までに計6000億ドルの購入 を計画している。

米財務省が実施した10年債入札(発行額240億ドル)の結果に よると、最高落札利回りは3.665%と、昨年4月の3.9%以来の高水 準だったが、入札直前の市場予想の3.725%は下回った。

投資家の需要を測る指標の応札倍率は3.23倍と、過去10回の平 均値3.13倍を上回った。

プライマリーディーラー(政府証券公認ディーラー)以外の直接 入札者の比率は0.5%だった。これは2009年1月以来の低水準。前 回1月の入札時は8%、過去10回の平均は12.16%。

「正常化に数年」

米財務省によると、11月時点で米国債残高は8兆7500億ドル。 このうち、海外投資家による保有比率は49.7%に達する。

バーナンキ議長はこの日、「昨年12月と今年1月に見られた失 業率の低下で、楽観的になる根拠が多少示された」とする一方、「生 産の伸びがしばらくは緩やかなものにとどまる可能性が高いほか、企 業は雇用増加になおも消極的と報告されていることから、失業率がよ り正常な水準に戻るまでには数年かかるだろう」と述べた。

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