FRB議長:失業率は高水準にとどまる可能性高い

米連邦準備制度理事会(FRB) のバーナンキ議長は失業率について、ここ2カ月で大幅な低下が見られ たものの、「しばらく」は高水準にとどまる可能性が高いとの認識を示 した。

バーナンキ議長は9日、下院予算委員会の公聴会で証言。「昨年12 月と今年1月に見られた失業率の低下で、楽観的になる根拠が多少示さ れた」とする一方、「生産の伸びがしばらくは緩やかなものにとどまる 可能性が高いほか、企業は雇用増加になおも消極的と報告されているこ とから、失業率がより正常な水準に戻るまでには数年かかるだろう」と 述べた。

バーナンキ議長および連邦公開市場委員会(FOMC)は、6000 億ドルの米国債購入計画を推し進める中で、労働市場の持続的な回復を 示すさらなる裏付けを待っている状況だ。先月26日、FOMCが会合 後に発表した声明では、「経済の回復は継続しているものの、そのペー スは労働市場の状況を著しく改善させるには不十分であることが確認 された」と記されている。

証言後の質疑応答では、景気回復がどの程度進んでいるか、そして インフレがどの程度上振れもしくは下振れしているかが、金融刺激策の 拡大もしくは縮小を決定する上で助けとなると説明した。

デフレリスク

議長は「景気回復が根付かず、デフレリスクの懸念が残るような状 況が続く場合は、追加措置を考える必要がある」と指摘。一方で、経済 が「非常に速いペース」で成長し、物価の上昇が続いた場合は、資産購 入からの引き揚げが必要になると続けた。

さらに、景気回復が自律的なものとなり、インフレが落ち着いてい る場合は、さらなる行動は必要ないとの認識を示した。次回のFOMC 会合は3月15日に開催される。

4日に1月の雇用統計が発表されて以降、バーナンキ議長が発言す るのはこの日が初めて。1月の雇用統計では、失業率が予想外に9%に 低下した。この日の証言内容は、先週のナショナルプレスクラブでの講 演や先月の上院予算委員会での証言とほぼ同様だった。

議長はこの日の議会証言で、「経済成長のペースは今年加速する可 能性が高いとみられるものの、失業率はしばらく高水準にとどまりそう だ」と述べた。

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