グローバル・ストックマーケット・サマリー【アジア・太平洋編】

アジア・オセアニア各株式市場 の動きは以下の通り。

【香港株式市況】

香港株式相場は下落し、指標のハンセン指数は年初来安値に落 ち込んだ。インフレ抑制を狙った中国の利上げを受けて不動産株と 資源株が売られた。

中国政府系の不動産開発会社、チャイナ・リソーシズランド (華潤置地、1109 HK)と、収入の約16%を中国本土で稼ぐ恒隆 地産(ハンルン・プロパティーズ、101 HK)はともに3.5%を超 える 下げ。中国南部、広東省で不動産開発に従事する雅居楽地産(アジ ャイル・プロパティ・ホールディングス、3383 HK)も下落した。

海洋油田開発で中国最大手、中国海洋石油(CNOOC、 883 HK)と、国内最大の産銅会社、江西銅業(358 HK)も安い。 中国政府がインフレ対策を強化するのに伴い、資源需要が低下する との観測が背景。

海通国際アセット・マネジメントのファンドマネジャー、ダ ニー・ヤン氏(香港在勤)は「中国は商品相場の安定と資産バブル 阻止を目指しており、追加利上げがあることは確実だ」と指摘。そ の上で、「株価にとってはマイナスだが、大きく下げることはない だろう。中国が経済を軟着陸させられると確信している」と付け加 えた。

ハンセン指数は前日比320.27ポイント(1.4%)安の

23164.03と、昨年12月31日以来の安値で終了。ハンセン中国 企業株(H株)指数は同2%安の12278.60。

【中国株式市況】

春節(旧正月)連休明け9日の中国株式市場で、上海総合指数 は下落。中国人民銀行(中央銀行)がインフレ抑制に向けて利上げ を実施したことが響いた。不動産株と資源株が安い。

中国最大の不動産会社、万科企業(000002 CH)は約2%下 落。クレディ・スイス・グループが、利上げは資産価格に悪影響を 与える恐れがあると指摘したことが響いた。人民銀は8日、昨年 10月半ば以降で3回目となる利上げを発表し、中国工商銀行 (601398 CH)など銀行株も安い。江西銅業(600362 CH)とチ ャルコ(中国アルミ、601600 CH)は金属価格の下落に伴い、値 下がりした。

農業関連では、黒龍江北大荒農業(600598 CH)が上昇。北 部の干ばつの影響で穀物価格がさらに上昇するとの観測が広がった。

大衆保険のファンドマネジャー、呉侃氏(上海在勤)は「イ ンフレ抑制が今年の政府の最優先課題だ」と指摘。「金利上昇が成 長の重しとなるだろう。政策金利は年内にあと2、3回引き上げら れる可能性があり、利上げ幅は合わせて0.75-1ポイントになる と見込まれる」と付け加えた。

上海証券取引所の人民元建てA株と外貨建てB株の双方に連 動している上海総合指数は、前営業日(1日)比24.9ポイント (0.9%)安の2774.07で終了。上海、深セン両証取のA株に連 動しているCSI300指数は同1.2%安の3040.95。

【インド株式市況】

インド株式相場は下落し、指標のセンセックス30種株価指数 が7カ月ぶり安値で引けた。国内で汚職疑惑に対する調査が拡大し たほか、クレディ・スイス・グループが成長減速への懸念で投資家 信頼感が損なわれる可能性があるとの見方を示したことが響いた。

ダム建設でインド最大のジャイプラカシュ・アソシエーツは1 年10カ月ぶり安値に落ち込んだ。アニル・アンバニ氏が所有する グループ企業が総じて安い。インドの監査当局がリライアンス・パ ワーとリライアンス・インフラストラクチャーに情報提供を要請し たと、NDTVプロフィットが報じたことが響いた。

不動産開発を手掛けるDBリアルティーは上場来安値。インド 中央捜査局(CBI)が8日に、携帯電話事業ライセンスの入札を めぐる疑惑で、同社のマネジングディレクターの身柄を拘束したこ とが嫌気された。

ボンベイ証券取引所のセンセックス30種は前日比182.93ポ イント(1%)安の17592.77で終了した。指数構成銘柄の騰落 比率は8対22。年初来では14%下げている。

クレディ・スイスのインド・東南アジア担当エコノミスト、ロ バート・プライアーワンデスフォード氏はリポートで、インドの 2012年3月末までの1年の経済成長率は7.7%と、今年度見通し の8.4%から低下するとの予想を示した。

ジャイプラカシュ(JPA IN)は11%安の72.10ルピーと、 2009年4月以来の安値で引けた。年初来下落率は32%。DBリア ルティー(DBRL IN)は4.8%下げ130.10ルピー。

【オーストラリア株式市況】

ASX200指数は前日比14.4ポイント(0.3%)高の

4904.8。

【韓国株式市況】

韓国総合株価指数は前日比24.12ポイント(1.2%)安の

2045.58。

【台湾株式市況】

加権指数は前日比104.64ポイント(1.2%)安の9006.82。

【シンガポール株式市況】

ST指数は前日比34.80ポイント(1.1%)安の3150.56。

【マレーシア株式市況】

FTSEブルサ・マレーシアKLCI指数は前日比3.48ポ イント(0.2%)安の1536.07。

【タイ株式市況】

SET指数は前日比13.64ポイント(1.4%)安の969.89。

【インドネシア株式市況】

ジャカルタ総合指数は前日比42.46ポイント(1.2%)安の

3417.47。

【フィリピン株式市況】

フィリピン総合指数は前日比35.11ポイント(0.9%)安の

3843.37。

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