英貿易赤字:12月は92億5000万ポンド、過去最大-航空機輸入増響く

英国の貿易赤字は昨年12月に拡大 し、過去最大を記録した。今年1月の税率変更を前に航空機輸入が急 増したことが響いた。

英政府統計局(ONS)が9日発表した12月の貿易統計によると、 財の貿易赤字は季節調整済みで92億5000万ポンド(約1兆2270億円) と、前月の84億6000万ポンド(改定値)から増加した。ブルームバ ーグがまとめたエコノミスト17人の調査の中央値では赤字額は86億 ポンドと見込まれていた。

12月の輸入は前月比3.5%増、輸出は同1.5%増となった。

英製造業はポンドが貿易加重ベースで2007年以来、約20%下落 したことから恩恵を受けている一方、商品価格が輸入コストを押し上 げ貿易収支は悪影響を被った。当局者が1年1カ月にわたり目標を上 回っているインフレ率が恒久的なものになる可能性があるか議論する 中、イングランド銀行(英中央銀行)は10日の金融政策委員会(MP C)で刺激策を維持するとみられている。

コメルツ銀行のロンドン在勤エコノミスト、ピーター・ディクソ ン氏は統計発表前、「ポンド安が双方向に作用している。競争力は改善 したが、英中銀の問題をより難しいものにした」と述べ、「今週の利上 げの確率は極めて小さい。経済の強度が明らかになるまで大半の当局 者は何ら措置を講じたいとは思わないだろう」と続けた。

10年通年でも、英貿易赤字は過去最大となった。財の貿易赤字は 972億ポンドと、前年の824億ポンドから増えた。サービスを含む全 体の貿易赤字は462億ポンド。

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