サノフィ:ジェンザイム買収交渉は進展、11年1株利益減少へ

仏製薬会社サノフィ・アベンティス は、バイオ医薬品開発の米ジェンザイム買収交渉が進展していること を明らかにするとともに、2011年の1株利益が最大10%減少するとの 見通しを示した。ジェネリック(後発医薬品)との販売競争と、イン フルエンザの感染終息に伴うワクチン販売の減少が響く。

9日に電子メールで配布された発表資料によると、11年の1株利 益は恒常為替レート(CER)ベースで前年比5-10%減を見込む。 予想にはジェンザイム買収が実現した場合の効果を含んでいない。

サノフィ主力商品の一部がジェネリックとの競争に直面する中、 ジェンザイム買収が売り上げの目減りを補うのに寄与する見通し。同 社がこの日発表した10年10-12月(第4四半期)決算では、血栓症 治療薬「ラブノックス」と「プラビックス」の売上高はそれぞれ23%、 11%減少した。サノフィは昨年8月、ジェンザイムに対し185億ドル 規模の現金による買収提案を行った。

サノフィのクリス・ヴィーバッハー最高経営責任者(CEO)は 報道機関向けの電話会議で、ジェンザイムの買収に向け「引き続き非 公開情報を精査している」と説明。「交渉と査定は進展している」と述 べた。

サノフィの10-12月の利益は評価損や合併関連費用を除いた調 整後ベースで18億4000万ユーロ(約2070億円、1株当たり1.41ユ ーロ)と、前年同期とほぼ横ばいだった。ブルームバーグがまとめた アナリスト14人の予想平均では17億6000万ユーロが見込まれていた。 売上高はCERベースで5.9%減の74億ユーロだった。為替差益を含 めると0.5%増。

10年通期の1株利益はCERベースで2.6%増だった。同社は昨 年10月28日、同年の1株利益を前年比「横ばいから2%増」と見込 んでいた。ヴィーバッハーCEOは9日の発表資料で、10年は「特に 米国での『ラブノックス』など複数の製品で、特許切れとジェネリッ ク薬による競争の影響が本格的に見え始めた年だった」と説明した。

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